コンバンワ!
G-IRON SILVERWORKSのBOBです。



突然ですが、シルバーの磨きって、難しいんです。




何を突然、って思う方もいると思いますが、これはやればやるほどそう思うようになって。

以前だったら「こんなもんでしょ」っていうラインがあったんですが、それが明らかに以前よりも上がっているようで。
もちろん仕上がりとしては綺麗になるのでそれで良いんですが、アイテムによっては納得できる状態まで持って行くのにかなり試行錯誤することもしばしば。

ここ数ヶ月でいただいたオーダー品や幾つかの依頼品を通して、さらにシルバーの磨きの難しさ、奥深さを知った次第です。

コンパウンドの種類、バフ布の種類、当て方、時間。
もちろんそれも大事。
ですが、最も大事なのはやっぱり磨き前の下処理の段階だと思っています。

下処理をきっちり行っていないと、結局磨き切っても最後に納得いかない部分が出てくるんですよね。
さらに無理やりバフで仕上げようと思うと角は丸まるし、面はダレるし、良いことありません。


最終的に磨き上げるのはきっちり下処理を行ってから、というわけですね。




シルバーの磨きが大変な理由の一つとして、「火ムラ」の存在があります。

ロウ付けなどで火を当てる際に、表面に銅成分が浮き出てしまい、表面にムラのように残ってしまう状態。

特に大きなもののロウ付けの際は確実にと言っていいくらいに火ムラが出ます。


火ムラが出た場合、対処法は一つだけです。

火ムラが消えるまで削る。

アイテムにもよりますが、これがかなり大変。

というのと、シルバーは傷つきやすいので、磨いてるそばから新しい傷がつく(ような感覚)、という難点があります。
結局、新しい傷をつけないために、一つ一つの工程を手を抜かずに行う必要がある訳です。




「急がば回れ」

昔の人は良く言ったもんで、結局、楽をしようとすると最終的な仕上がりは良くない、ってことですね。

僕も楽をしようとして逆に面倒なことになってしまうことが良くあります。


そんな苦い経験を忘れずに、一つ一つの作業を丁寧に、確実にこなせるよう、今後とも精進していきます!







なんてことを、現在作業中のジッポのカスタム品を仕上げながら思った次第ですw


この後夜の部で終わらせる(予定な)ので、今日はこの辺で!



それではまた!






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