【道端演奏雑感20240629】 | 電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ吹きの奮闘記

電気ラッパ(ウインドシンセサイザー)で、路上演奏を中心に活動しています。その活動の記録です。

 

あっと言う間に、今年も折り返しになりました。土曜日ですが、予定された出勤日で退勤後に、新潟市に向かいました。

 

 

 20時過ぎにいつもの時間に到着したのですが、なんと今回はカラオケで歌う30代前半くらいのオネーサンが先に演っていました。掲示されたポップを見ると、全国を周っている方でした。(画像無し)歌の間に声を掛けると、22時くらいまで予定しているとの事でした。そこでこんな時こそ、どこか他のポイントも開拓しておこうと、駅南の方も含めて人の流れなどを見てまわりました。久しぶりの駅南ですが、あれほどいたスケボーの青年たちの姿はなく、万代口以上にバスターミナルで、分断された感じでした。これならやはり万代口の方が良いだろうと、バスターミナル沿いの通路から少し引っ込んだビルの陰になったところに陣を張ってみました。ただここは、目と鼻の先が交番で、それが吉と出るか凶と出るかの実験になりました。

 

 

1時間程演る間に缶チューハイ片手のオニイサンが3曲を聴いてくれたり、本来の通路で何人か聴いてくれたりとでしたが、いつもの場所は自分の周り360度に人が立てるのに対して、あえてフェンスを背に陣を張ったので、正面の視界だけだったので、かなりまったりとリラックスして演れました。それにしても、老若男女問わず、お酒を片手の外飲みの方も増えました。これからお盆にかけて、どんどん増えていくのでしょう。

 

 

そして22時が近くなり、移動の準備を始めたところ、私に新潟駅前での路上演奏のノウハウを指南してくれた弾き語り青年登場。しかし、なんかいつもと違う?!ギターとお酒を詰め込んだ小さなアイスボックスが無い。開口一番、「昨日、長岡の殿町でギターを失くした」との事。お酒を飲んでいて、ギターをギグケースに入れた状態で失くしたそうです。それで、初めて手ぶらで新潟駅前へ飲みに来たそうです。自分なら落ち込んで、家から出ないと思うのですが、さすがにメンタルが違います。一応、仕事の関係で住んでいる長岡の警察署に遺失物届は出すそうですが、決して安い品物ではないので、なんとか戻って来ると良いです。「マーチン」というギターの価値を知っている人が見つけてくれていてくれと、願いました。救いになりませんが、他にも何本か同じくらいのレベルのギターを保有しているので、復帰は早いと思います。(↓このギターです。ピックで擦れて気合が入っいます)

そんな話の後に、「ここで演るのは珍しい」と言われ、実はこんな感じの女性の先客がいてと話したところ、特徴からその女性は昨日には、長岡で演つていたという話でした。疑ったわけではありませんでしたが、本当に全国を周っている方なら、自分の演奏は後回しにして、進行や機材の使い方を勉強させてもらえれば良かったのになと後悔しました。現地へ行ってみると既に彼女の姿は無し。もっとも、先ほどの時点で少し声がかすれていたので、限界だったのかも知れません。

 

 

いつもの場所でいつもの楽曲を演っていると、やはり調子は良くなりました。自分の演奏に合わせて体をゆすってくれている人がいるだけで、嬉しくなります。そんな中でも、いかにもスポーツマン的な、自分よりひと世代上位の男性は、丸いベンチの中ほどから前へ、前から、自分の目の前2メートルほどのところまで来て、地面に腰を降ろして何曲か熱心に聞いてもらえました。11時を過ぎたので意を決して、「そろそろ最後なのですが、何かリクエストはありますか」と声を掛けたところ、「沖縄の曲・・・涙そうそうとか」と言われました。(ノ∀`)アチャー実は、昨日の選曲の時点で、ファイルから外したばかりでした。こういう事がたまにあります。そこで、たぶんこれならご存じだろうと「時代」を演ったところ、更に「糸」もリクエストしていただけました。聞けば、折からのビックスワンでの日本陸上選手権大会の関係者の方で、九州は熊本からお越しの方という事でした。別れ際に握手をしてもらい「ありがとう、楽しかった」と声を掛けてもらいました。路上には、決められた開演時間と終演時間も、座席もないけど用意されたステージとは違った面白さがあります。

 

ところで2週間前から披露していた生アルトサックスは、今回は持ち込みませんでした。理由は今更ながら、まだ楽器に慣れていないというか、その日は初めて組み立てて、音を安定させる時間が取れない。エアロフォンを使っている間は、ケースに収納している場合も含めて、何が有るかわかりません。全ては自己責任になるので正直なところ時折、なんか危なっかしい人が来て、心配になる事もあります。生サックスとエアロフォン、どちらもメリットデメリットがあるので、今後はどちらか一種類かなという気もしてきました。楽しくもありますが、課題もいろいろ浮かんだ夜でした。