原油価格が低迷している。
米国の輸入減少が最大の要因である。
輸入減少分を価格を引き下げ欧州向け
輸出を増やしたが、供給過剰は改善され
ず。ロシアも原油がだぶついており、
現状では当面価格低迷が続くことになる。
12月のOPEC総会では生産維持となった
が、1月も価格低迷が続けば次回の6月総
会を待たずに2月辺りに臨時総会開催もあ
るだろう。臨時総会の目的は当然減産が議
論されることになる。しかし、OPEC加盟
国の財政面、経済面の格差から全会一致で
減産が決議される可能性は低い。
需要期にもかかわらず低迷する原油価格、
50ドル割れもありうる状況だ。
米国は近い将来日本向け輸出を始めるこ
とだろう。ロシアも日本向け輸出を増やし
たいことから、日本はOPEC加盟国からの
輸入を減らすことになる。
原油価格に対するOPECの影響力は低下す
る。