【今日のワンポイント】
気管支鏡検査というのは、胃カメラよりも若干細い、直径4~6mm程度の
ファイバーを、(食道ではなく)気管支へ挿入して肺の中まで到達させ、
肺の中を直接観察したり、組織を採ってきたりするものです。
ファイバーを、(食道ではなく)気管支へ挿入して肺の中まで到達させ、
肺の中を直接観察したり、組織を採ってきたりするものです。
局所麻酔下で実施しますが、相当苦しいです。
(全身麻酔をして行う場合もあるそうです。)
(全身麻酔をして行う場合もあるそうです。)
気管支は、奥に行くに従い次々枝分かれし、どんどん細くなるので、
おのずと届く範囲は限定されます。
おのずと届く範囲は限定されます。
ファイバーが届く限界より先の組織を採ろうとして、150ccの生理
食塩水を噴出して回収するなどという、荒業もやります。
私はこれをやられて、溺れて死ぬかと思いました。激しく咳込みました。
食塩水を噴出して回収するなどという、荒業もやります。
私はこれをやられて、溺れて死ぬかと思いました。激しく咳込みました。
検査の説明では、「窒息することはありません」と書いてありますが、
窒息寸前まで行きますよ。
窒息寸前まで行きますよ。
それでいて、腺癌の場合、うまく組織が取れずに終わる事が多々あります。
【これまでの経緯(2)】
[2013/08/29]
YC病院にて初診。CTのCD-ROMと紹介状を受付に提出します。
血液検査のあと、かなり待たされて呼吸器内科の診察室へ。
YC病院にて初診。CTのCD-ROMと紹介状を受付に提出します。
血液検査のあと、かなり待たされて呼吸器内科の診察室へ。
医師「肺癌の公算が高いですが、カビの一種が付着している可能性もあります。」
肺にカビが生えることがあるんですね。
医師「悪性腫瘍かどうかを調べるために気管支鏡検査を行いたいと思います。
また、他に転移が無いかどうかPET-CTとMRIを撮りたいと思いますが、当病院
ではできないので、専門の病院で受けてください。」
また、他に転移が無いかどうかPET-CTとMRIを撮りたいと思いますが、当病院
ではできないので、専門の病院で受けてください。」
という事で、先生が自ら専門の病院(UIクリニック)に電話してくださり、
9月1日(日)にPET-CTとMRIをUIクリニックで受けることになりました。
9月1日(日)にPET-CTとMRIをUIクリニックで受けることになりました。
また気管支鏡検査を9月2日~3日の1泊2日入院で、YC病院で受けることにな
りました。
りました。
この時の医師が、この後2年半のお付き合いになる、私の主治医M女医です。
[2013/09/01]
PET-CTというのは、ブドウ糖に微弱な放射能を出す成分(ポジトロン核種)
を組みこんだ薬剤(FDGと言う)を注射し、これの体内分布をCTで撮影するも
のです。
癌はブドウ糖を取り込む性質があるので、体内に癌が転移していれば、
そこにポジトロン核種が集まって、CTに映るのです。
そこにポジトロン核種が集まって、CTに映るのです。
ただ脳は例外で、脳自身ブドウ糖を多く取込むので、脳転移はPET-CTでは
見分けられません。
脳転移については、造影剤+MRIで検査します。
見分けられません。
脳転移については、造影剤+MRIで検査します。
朝ごはん抜きでUIクリニックに到着。
外見は武骨な建物ですが、中に入った待合室は、ホテルのロビーのようです。
このUIクリニックは、CTをおそらく10台以上、MRIを数台備えている
極めて特殊な検査専門病院です。
このUIクリニックは、CTをおそらく10台以上、MRIを数台備えている
極めて特殊な検査専門病院です。
簡単な診察の後、FDGの注射をして、1時間安静に座って待ちます。癌がFDGを
取込むのを待つわけです。その間読書すら許されません。じっと待つだけです。
トイレには行けます。
取込むのを待つわけです。その間読書すら許されません。じっと待つだけです。
トイレには行けます。
そしてCT撮影。首から下全部を撮るので、多少時間が掛かって、終了。
MRIの方は造影剤を注射しますが、そんなに待つことなく撮影。
この日のお会計は保険適用3割負担で40,420円也。
結果は後日YC病院で聞きます。
結果は後日YC病院で聞きます。
[2013/09/02~03]
気管支鏡検査を受ける日です。
呼吸器内科に入院。
大人になってから2回目の入院です。
今回は1泊2日だけの検査入院なので、荷物も最小限、病室も4人部屋にしました。
今回は1泊2日だけの検査入院なので、荷物も最小限、病室も4人部屋にしました。
細かいことは忘れてしまいましたが、昼に着いて、多分血液検査や血圧検査も
やったでしょう。
その後、いよいよ気管支鏡検査。
やったでしょう。
その後、いよいよ気管支鏡検査。
苦しかったことだけ覚えています。
お会計保険適用3割負担で44,390円也。
[2013/09/10]
一連の検査結果の説明を受けにYC病院へ。
対応してくださったのは、呼吸器外科のN医師でした。
いよいよ手術対応なので外科の先生登場です。
医師「気管支鏡検査からは癌と確定できる診断は得られませんでした。
しかし癌の可能性が否定できないので、手術により白黒付けるべきだと
考えます。」
しかし癌の可能性が否定できないので、手術により白黒付けるべきだと
考えます。」
もとより癌であることは覚悟の上で、手術で治すつもりだった私には依存は
ありません。
ありません。
私「癌だとするとステージは、いくつですか?」
医師「Ibだと思います。」
一番軽いIaだと思っていた私は、軽いショックを受けました。
医師「Ibだと思います。」
一番軽いIaだと思っていた私は、軽いショックを受けました。
医師「なお、PET-CT,MRI検査からは、他の部位への転移は認められません。」
その後切除する範囲・手術時間・手術に伴う合併症の可能性について説明が
あり、同意書にサインして帰宅。
あり、同意書にサインして帰宅。
手術は9月下旬ごろ、追って連絡との事でした。
つづく