我が家の舅。
小さい頃は神童と呼ばれ、めちゃくちゃ賢く、
優等生だったようで、嫁いで来た頃は、
ご近所のジジババ様たちからよく聞かされたよ。
でもね、終戦間もなく、父親が身体を壊した為に
進学を諦め、泣く泣く農業に従事して、弟や妹達の為に中卒で頑張ったらしい。
20歳頃、めちゃくちゃ綺麗で、性格の良い彼女ができたらしいんだけど、家庭の事情でお別れすることになり、その後、姑とお見合いして、結婚したんだと。
うちの姑、近所に敵が多かったから、ジジババ達は「あの時、別れないで最初の人と結婚してたら良かったのにね〜」と口を揃えて話すんだわ。
いや、そしたら、うちの旦那、生まれないじゃん![]()
でも余程、素敵な女性だったんだろうね。
噂で聞いた話では、舅とお別れした後に
やはりお見合いをして、東京に行き、
御子息は東大卒、ご主人は有名企業の役職で、
何不自由ない幸せな暮らしをしてるんだって。
別れた彼女さんが、幸せになり良かったよ![]()
ちなみに舅は、結婚した年に、
有名なお寺に夫婦で参拝しに行き、
ついでにと、よく当たる!と言われる易者さんに
2人の将来を占ってもらったんだって。
舅一人でその部屋で視てもらったらしいんだけどね、
易者さん、開口一番に
「この結婚は、あなたに取って、あまり良くなかったようです。あなたには将来よくない結果が待っています」と言われたと
夕食の準備中に、晩酌している舅がよく話してたな。
「新婚だぞ!新婚。なにを言いやがる!って思って腹が立って、すぐさま席を立って帰ってきたけど、今になって、当たってたわって思うよ
」とボヤくんだわ。
まぁ、確かにね。
舅の晩年は、ワガママで世界は私を中心に回ってますオーラの姑に振り回され、各方面に謝罪行脚。
その上、危うく傷害事件に遭いそうになったんだもんね。
お気の毒としか思えなかったよ、晩年はね![]()