こんにちわ、さとこでございます。
東山七条にある、京都国立博物館に行ってまいりました。
筆墨精神(ひつぼくせいしん)、素敵なタイトルです。
中国書画の世界
<王義之から呉昌碩まで>
唐以前の写本に圧倒されます。
近代にもたらされた物の他に、遣唐使が将来した「古渡り」の物も
多くありました。
中国の歴史に、また、書の心得もないのですが
経典はクチャ、三国志の残巻はトルファンで出土発見された、
5世紀南北朝時代の紙です。
手書きによる写本です。
印刷技術が普及するまでは、手で書き写していました。
一字一句誤り無く書き写し、それらが経典等の聖なる文字であれば
書き写す者に崇高な精神が宿る。 と説明されてます。
実物を目にする、それだけでも、とても貴重なものでした。
日本でこそ、大切に素晴らしい状態で残っているのだそうです。
明朝時代の書画を中心に、書聖王義之(おうぎし)の有名な『宋拓十七帖』、
宋代儒学の朱熹(しゅき)自筆の『論語集註草稿』が感動です。
あわせて、篆刻家園田湖城展もとても見ごたえがありました。
たくさんの篆刻のコレクションで秦漢時代の古いものもありました。
交流のあった富岡鉄斎の書画もありました。
鉄斎さんの絵には、文字がたくさん書かれています。
「わしの絵を見るなら、まず、賛を読んでおくれなされ」と
おっしゃったそうな。。。
<<布袋遊戯図>>
何が書いてあるのか、さっぱり読めませんが
禅の教えが書かれているのでしょうね。
大らかで、自由な筆と墨の表現と、何とも味のある布袋さんのお顔に
いつまでも見とれていました。
とても日本語がお上手で、楽しいユニークな篆刻家さんでした。
数分でオリジナルな印を彫っておられましたよ。
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