こんばんは!

最近のスリランカは、毎日停電をしています。

平日は19時前後に30分ほど停電します。

大家さんによると、昼も3時間くらいしているそうです。

土日も日中、停電になることが多いです。

他の隊員さんに聞いたところによると、計画停電をしているそうです。

大家さん曰く、珍しいことではないそうで、8月くらいまでは例年停電が多いのだとか。

この前、オフィスの人の娘さんと停電について話したのですが、「この時期は暑くて雨が降らない。水が降らないと電気が作れないから、停電するのよ。」というような説明をしていたと思います。多分。

最初は、何かしようとすると真っ暗になってしまい…

「え〜!もう何もできないじゃん…。。」と途端にやる気がなくなっちゃうので、これが毎日は困るなぁと思っていましたが…

1週間以上が経ち、だいぶ慣れました!!

大家さんが、ライトを貸してくれたので停電中も真っ暗にはならずに済んでいます。


チャージ式のこんな感じのライトを大家さんはいくつも持っています。

停電に慣れているようです。

こんなランプも貸してくれました。

マッチで直接火をつけるアルコールランプのようなものです。

レトロで雰囲気がありますね〜!


火をつけるとこんな感じ。お〜綺麗!
(ただけっこう臭いのです。アルコールというよりはガスのような臭い?ガソリン?)

停電について教えてくれた娘さんに、夜停電した時は何をしているのか聞いたら、「軒先に出て、ただ座ってるよ〜」と言っていました。

それはそれでいい過ごし方だな〜とおもったので、今度私も停電したらベランダに出てみようかと思っています!


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さて。今日は、「ありがとう」について。

スリランカで生活を始めてから、「ありがとう」という言葉について考える機会が何度かありました。

日本人と同じように、何かのお礼に「ありがとう」(スリランカでは英語のThank you を日常的に使っています)とスリランカの人たちも口にします。

何か物を取ってもらったときや、物を貸してもらったとき、何かを教えてもらったときなど、日本人と同じようにスリランカの人たちも使う言葉です。

ただ、そういう時に「ありがとう」と言わない場面にも多く遭遇しました。

日本だったら当たり前のように「ありがとう」と言う場面でその言葉がないことに、その都度少しだけ違和感を感じていました。

また、こんなこともありました。

私はオフィスに専用のパソコンがなく、書類の印刷をする時は、誰かにお願いしなくてはなりません。

以前、親切にしてくれるオフィスの人に、「印刷をしたいんだけど…」と相談したら、もう退勤しようと電源を切っていたパソコンの電源を再び入れて、私に使わせてくれました。

それも、とても快く「いいわよ!」と笑顔でやってくれたのです。

その対応が嬉しかったし、印刷ができて助かったし、最後に当然のように「ありがとう」と言いました。

するとその人は、

「ありがとうなんて必要ないのよ〜!ただやっただけなんだから!」

と言ったのです。

私はこの言葉に、ハッとしました。

そういう考え方があるのかと、自分には全くなかった考え方に触れて、少し衝撃を受けました。

そして、「だから今まで、ありがとうを言わない場面を度々目にしたのか」と、この時に妙に納得したのです。

「ありがとう」と言わない人を目にした時、「なんで言わないんだろう?」と思っていましたが、「ありがとう」と言う側というよりも、受け取る側の方の感覚がスリランカと日本では少し違うようなのです。

誰かを手伝ってあげたり、自分の水を渡してあげたり、物を取ってあげたりした時…

それは「ただ」「当たり前のように」やっていることで、そこにお礼や見返りは求めていないのです。

だから、逆に自分がそういうことをやってもらった時も、「ありがとう」と伝える必要がないと考えている人たちがいるんだと気づきました。

スリランカの人たちはそういう感覚で繋がっているのです。

「ありがとう」と伝えることは、いいことだし、自分も言ってもらったら嬉しいし、できるだけ伝えるようにしたいと思ってきた私。

「ありがとうを言わなくていい優しさ」、「ありがとうが必要ない優しさ」があるなんて、スリランカに来るまで考えたこともありませんでした。

世界は広くて面白い…!!!

先週のオフィスミーティングの際も、「水をちょうだい」と近くの人に声をかけ、その人の水筒を受け取ってガッと飲み、無言で返す場面を2回見ました。

しかも、間の席の人も、水筒を手渡ししてあげる際に、飲んでる…!!

そしてもちろん「ありがとう」も言わずに返します。

こういう場面を見ても、前ほど驚きません。

ただ、このケースにはまた違う感覚も含まれているような気がします。

スリランカはシェアする文化でもあると思います。

誰かのペンはみんな使っていい、誰かの水はみんな飲んでいい…みんなでシェアすることが普通なのです。

マンナールに来てすぐの頃、机の上にノートとペンを置いていたら、近くの人が何も言わずに私のペンをバッと取り、使って、そして何も言わずにポンッと机の上に置きました。

「おお!」とびっくりしたのをおぼえています。

オフィスの人がピーナッツを配ってくれて、自分の机の上で食べていたら、通りかかった人が私の机の上のピーナッツを当たり前のようにポリポリ食べたこともあります。

全く構わないのですが、日本ではこんなことはないので、いつもちょっと驚いてしまいます。

でも、なんだか面白い。笑

この「シェアするのが当たり前」な感覚も、「ありがとうの価値観」と関係しているような気がします。

「価値観の違い」とか、「カルチャーショック」とか昔から耳にしてきた言葉ですが、今まさに体験しているんだと、改めて思います。

戸惑うこともありますが、こういうことを楽しんでいけたらいいです。

そして、色々な価値観に触れることが、自分にとってもプラスになったらいいです!