『ロン 僕のポンコツボット』 監督:ジャン=フィリップ・バイン サラ・スミス
子ども向けの端末ロボットが売り出され、大ブレイクします。
このロボットは
子どもの好みや性格、得意なことなど、全てを把握して
ネットを通じて友達を探してくれるというもの。
主人公の男の子は買ってもらうことができず
この子の親がやっと手に入れたのは不良品。
ネットにも繋がらないし
その子に従順でもないし
そのために事件が巻き起こります。
そのうち、ロボット制作者の思惑もわかり
騒ぎは大きくなっていきます。
ポンコツなロボットと男の子に巻き込まれていく子供たちも
なかなかいいのです。
自分のことを全てわかってくれて
自分に対して従順でいてくれるロボットがいて
そのロボットが手配してくれた先の人と繋がって、、
そうなると
誤解も減り、傷つくことも少なく、安全に生きられる?
子どもたちが人間関係で傷つかないように?
そんなわけない。
誤解が生じたり、分かり合えなかったり、傷ついたり、、
そうやって、お互いに認め合い、思い遣り合う先に
人との関係は豊かなものになる。
他者は思うようにいてはくれない。
だから、人と関わることは豊かなんだ。
そんなことをしみじみ感じて
温かい気持ちになれます。
