なにかうまくいかないとか
嫌なことがあったとか
解決しない問題を抱えているとか
気分がすぐれないとか
自分に不具合があるとき
その原因とは直接関係のない人に
八つ当たりしてしまうことがあります。
そして
八つ当たりというのは
大抵、そのときは無自覚で
後から
「八つ当たりだった、ごめんね」
となります。
まあ、人間ですから
そういうことはあります。
そういうときは素直に謝ってしまえばいいのです。
けれども
自分が八つ当たりしていたことに
気づかなかったり、認めなかったりすることも
実は、少なくなくて
そういったときは
八つ当たりされた側は、かなり迷惑です。
それでも
八つ当たりされた人が
明らかに八つ当たりだとわかっているのであれば
被害は少なくてすみます。
「なによ、ふん!」と取り合わないとか
「ムカツクーー」と誰かに愚痴るとか
いろいろ発散方法はあるし
自分で抱え込まなくてすみますから。
一番やっかいなのは
八つ当たりしている人が
それに気づいてなくて
巧みに相手の痛いところをついて
いかにも
「あなたのここが悪いから、怒ってるのよ!」
という態度でいる上に
八つ当たりされている人が
その屁理屈に翻弄されて
「それも一理ある。わたしが悪い」
と思ってしまうことです。
本当に「一理ある」ことを言っているのか
八つ当たりなのか
見分ける方法があります。
自分は攻撃していないのに
相手が攻撃的であるときや
激しく非難してくるときは
八つ当たりと見做していいと思います。
本当に「一理ある」ことを伝えるのであれば
攻撃したり非難したりする必要は
ありませんからね。
そして、八つ当たりだとわかったら
相手の理屈を受けとる必要はないんです。
それは
八つ当たりを正当化するための後付けの理屈ですからね。