『だれのせい?』 作:ダビデ・カリ 絵:レジーナ・ルック-トゥーンペレ 訳:ヤマザキマリ
友人から送られてきた絵本です。
彼女の旧知の友が、個人レーベルを立ち上げて
出版されたのだそうです。
その方は、日本の画廊で出逢ったレジーナさんの絵に魅了されて
エストニアまで会いに行き、親交を深められました。
イタリアで、この本が出版されたときに
日本での販売権を手に入れ
面識のないヤマザキさんにダメ元で翻訳をお願いしたとのことで
凄いパワフル!!!
と、びっくりしました。
「どうしても!」という深い想いに
ジーンとしました。
何度も読み返しました。
やさしい絵とやわらかな文で
大切なことを伝えてくれています。
人は何か問題を感じると
誰のせいなのかに拘ったりします。
けれども
誰のせいかに拘っているうちは
結局、解決には向かわないものです。
そう。
他の誰かのせいであっても、自分のせいであっても
誰のせいかを追及して断罪するよりも
自分ができることをやっていく方がいい。
今自分は何ができるんだろう?
誰かのせいでも、それを責めるのではなく
自分のせいでも、自分を責めて落ち込むのでもなく
今何ができるんだろう?
と考えて、行動する。
この視点に皆が立てば、やさしい世界になっていくのではないかしら。
そんなことを思いました。
何度も読み返しましたが
次は
絵を眺めながら、誰かに読みきかせしてもらいたいなぁ。
