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ごめんねを言い合うのじゃなく
お互いが共に歩み、進んでいけることを考えなきゃ。
(友人の言葉)
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子どもの頃からたくさん傷ついてきた中で
「ごめんなさい」が口癖になってしまっていた友人が
最近、口にした言葉です。
何も悪いことをしていないにも関わらず
「ごめんね」という彼女に
どうして謝るのかを聞いたことがあります。
自分から「ごめんね」と言い
相手が「わたしもごめんね」と言うと
安心できるのだと彼女は言いました。
ああ、なるほど
と、わたしは思ったので
彼女が「ごめんね」と言ったときは
「わたしもごめんね」と返事をすることにしたのでした。
それでも、時折
何も悪くないのに謝っている彼女が
なんだか苦しい感じがして
「謝ることじゃないよ」
と、言ったりもしました。
そんな彼女が言ったのです。
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ごめんねを言い合うのじゃなく
お互いが共に歩み、進んでいけることを考えなきゃ。
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これまでの彼女の歴史に思いを馳せ
ジーンとして、泣きそうになりました。
ごめんねを言い合うと
確かに安心できるかもしれません。
けれど
実際に、どちらも悪くないのに
相手の「ごめんね」を受け入れ
自分自身「わたしもごめんね」と言ってみると
なにかしら悲しいのです。
この悲しさはなんなのか、掘り下げてみると
相手にとって自分がダメな奴って感じてしまう
ということでした。
お互いに好意を持っているから友達なのに
相手にとって自分はダメな奴って感じてしまうのは
悲しいですよね。
そうではなく
共に歩んで前へ進む関係になれれば
一緒に過ごす時間が、より豊かになるでしょう。
そして
お互いの関係性も成熟していくのではないかしら。
そんなことを思ったのでした。