『まず告げて、そして待ちなさい』 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

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 まず告げて、そして待ちなさい

  (「あーらわが殿」 木原としえ)


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この漫画の舞台は明治時代。

女学校の教師、千鶴先生が

女生徒たちに言った言葉です。


「好きな殿方ができたら、まず告げて、そして待ちなさい。」

恋愛に限らず言えることだと思うんです。


人に伝えたいことがあれば

そのまま告げて、そして待つ。


相手の状況やパーソナリティによっては

伝わらないこともあります。


そんなとき

無理にわからせようとしても

やはり伝わりません。
相手に受けとる準備がなければ

響かないのです。


それでも

伝えたいことがあれば、そのまま伝える。


「こう言えば、相手はこんなふうに受け取るだろう」とか
「こう言えば、相手はこんなふうに動くだろう」とか


相手をコントロールするために

言葉を使うのではなく
ただただ、自分の本心を伝える。

そして、待つ。

待ったからといって

必ずいつか伝わるという保障はありません。


もしかしたら、ずっと受けとってもらえないかもしれない。

それでも
きちんと本心を伝えることが大切だと思います。

未来の結果を想定して

そのために使う言葉によって

人の心を「動かす」ことはできません。


自らの真実を告げ

それが相手の心に響いたとき


そのとき初めて

人の心が「動く」のです。



まず告げて

そして、待つ。


結果を期待して待つのではなく

ただ、待つことです。