久しぶりに、本の紹介をしてみようか・・・という気分になりました(＾＾ゞ
というのも、仕事をしてた頃からずっと憧れていたDeNA創業者の南場智子さんが、
今年6月に初の著書を出されたんです
以前にもちらっと書きましたが、
http://ameblo.jp/fuumii/entry-11276405668.html
南場さんの書く文章は本当～にオモシロイ
その南場さんがご自身のコンサルタント時代から、
DeNA創業とその後の大躍進、
そしてご主人看病のための社長退任とそれからのこと・・・を
自ら綴ってるっていうんですから、期待せずにはいられません。
そして期待通り、すっごく面白かった
―――
『不格好経営』 南場智子・著
（Amazonの紹介ページはこちら）
＜Amazonの紹介文より＞
「それにしても、マッキンゼーのコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、
これほどすったもんだの苦労をするとは……。
経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。」
――創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。
―――
今ではプロ野球球団を有する東証一部上場企業として名を馳せるDeNAですが、
創業当初のすったもんだは、南場さんご自身が
「なんであんなてんこ盛りで間違っちゃったのかなぁ」というほど、
失敗とトラブルの連続だったようです。
中でも最大の危機が、順調に開発が進んでいるはずだったサービスシステムが、
フタを開けてみたら何一つ出来上がっていなかった、という珍事件。
システムがなければ、サービスを開始できません。
まさにスタートする前にコケちゃった・・・という状況なのですが、
そのとき、大パニックに陥りながらも、チームをグイッと前向きにした南場さんの言葉が印象的です。
・掘った穴が大きいほど面白いステージになる。そう思ってやるしかないのだ。見事に立ち直る様を魅せようじゃないか。
これって、仕事だけじゃなく、人生すべてについても言えることですよね。
ほかにも・・・
・この意思決定については、緊急でない事案も含め、「継続討議」にしないということが極めて重要だ。
あれこれ考えても決められず、「またあとでゆっくり考えよう」とか思っちゃう私はダメダメってことですね
・決定したプランを実行チーム全員に話すときは、これしかない、いける、という信念を前面に打ち出したほうがよい。本当は迷いだらけだし、そしてとても怖い。でもそれを見せないほうが成功確率は格段に上がる。
・「選択」に正しいも誤りもなく、選択を正しかったものにする行動があるかどうかだけだ。
「こうやる」と決めたら、途中でつまずいても迷わない、振り返らない。
そういう芯の強さこそが、いい流れをつくっていくのかもしれません。
南場さんの仕事に向かう姿勢にも感銘を受けました。
・ひとつの職業で曲がりなりにも通用する人材になれたことが一定の自信となり、その後の進路で頑張り抜く力を与えてくれた気がする。
・簡単な成功ではなく、失敗を重ね、のたうちまわって七転八倒したあげくの成功なら大きなジャンプとなる。
・今日明日のあなたの仕事ぶり、仕事に向かう姿勢こそが人脈を引き寄せるのだ。
・生き甲斐は処した困難の大きさに比例する。
働くって、こういうことなんですね。
もっと若い頃に、こういう本を読みたかったな・・・
最後に、ナベツネさんこと渡邉恒雄氏のことを評して南場さんが綴った言葉をご紹介します。
・高い教養に裏打ちされた強さがあって、そしてチャーミング。この最後のチャームという要素があるのとないのとでは、人はつかむものが大きく違ってくるのではないだろうか。
ここを読んで、あっと思いました。
南場さんも、とっても「チャーミング」だと思うんです。
この本全体に、そのチャーミングさがにじみ出ています。
だからこそ、笑えて、そして感動できる。
ビジネス書としてだけじゃなく、読み物としても本当に面白い。
とにかくオススメです
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