愛知県名古屋市の夫婦問題相談室リボーン 今枝朱美です。
みなさん自分のことって意外と見えていないものです。
「何でも言い合えて仲の良い夫婦だと思っていました。」
それがあるとき突然夫から
「もう無理。一緒にはやっていけないから離婚して欲しい。何をやっても否定されて辛い。」
と言われ愕然とする。
これはとてもよくあるパターンです。
妻は、
「うちの両親はよく喧嘩していましたが、次の日にはケロッとして一緒に買い物に行っていました。」
とか、
「父は仕事が忙しく家にほとんどいませんでした。家のことはすべて母親まかせで、父は家のことには口出ししませんでした。」
とか、
「母は強い人で、口癖は『男なんて女の言うこと聞いてりゃいいのよ。それが家庭円満の秘訣‼』で、父親はしりに敷かれていました。」
などなど、妻は友達夫婦や父親不在やかかあ天下の家庭で育った場合が多くみられます。
しかし夫の両親はといえば、
「亭主関白な父はザ昭和って感じでした。母は父を頼りにしていて、何でも父の言う通りしていました。家事が得意で母の怒鳴り声は聞いたことありません。」
優しい穏やかなお母さんはいつもニコニコしていて、子どもたちにも優しく、家庭的な母はしつけには厳しかったけど怒ることは無かった。
といった感じでしょうか。
今は共稼ぎが多く専業主婦は少ないし、DVやモラハラでもない限り妻が夫に意見を言えないなんてありません。
大切に育てられた夫たちも今のご時世、家事分担はある程度理解していますが、家庭での夫と妻の立場はどうしても理解できていません。
妻のやるべき家事を手伝っているのに、出来栄えにまで文句言われるなんて想像の域を超えています。
ましてや、妻の家事能力はといえば昭和の母と比べると、、、、、。
家事や育児は正解かどうかより、その人のやり方があります。
みんな自分のやり方と違うと、とても気になるのです。
違うと気持ち悪いんです。
社会では多様性を認めよう!と言っていても、家の中は自分のやり方がいいんです。
もっと言うと、家の中は自分が正解なんです!
そして、そして、そして、
そう考えている自分の育った背景と、自分の行動に気づいていないことがほとんどです。
そこで相談後、ある相談者さんが言ってくださいました。
認識するだけで変化は生まれる
自分には普通のことだったけど、自分の考えを言っているだけだと思っていたけど、もしかしたらモラハラだったのかも。
私のあたりまえは夫にはありえないことだったんだ。
初回の相談で、たくさんお話を聞かせていただき、ご夫婦の育った背景を一緒に確認していきます。
それを踏まえその方がそう考え行動する元を紐解いていきますが、全員の皆さんが腑に落ちるお話ができるわけではありません。
自分の過去を認めたくない人や、記憶がすり替わっている人もあります。
全員の目からウロコがぽろぽろ落ちることも無いでしょう。
しかし、なにかしら「なるほど」「確かに」と思っていただけるお話はできます。
そして一番大切なことは、素直になれるかどうか。
認識しただけでも何かしら変化しますが、素直に受け入れ相手に伝え行動を変えられたら、、、夫婦関係の修復に拍車がかかることは間違いありません。
出来るだけ早めに、離婚や別居のワードが相手の口から出る前に来ていただけることをお勧めします。
変化し未来を変えちゃいましょうね!!