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不登校対応の相談~改善策ブログ~

元不登校で現在は起業家の木村優一が、「親に求められる不登校対応」をお伝えします。

 

不登校について、たくさん調べている。


「見守ったほうがいい」
 

「生活リズムを整えたほうがいい」
 

「今は好きなことを優先していい」
 

「学校とのつながりは残したほうがいい」

 

記事を読んで、動画を見て、SNSを探して、専門家の話も調べる。

 

知っていることは、少しずつ増えていく。

 

それなのに――

 

朝になって子どもを前にすると、

 

 

「今日は声をかけたほうがいい? それとも、黙って見守ったほうがいい?」

 

 

と迷ってしまう。

 

そんなことはないでしょうか。

 

「もっと知っておかないと、わが子に合った対応ができないのかもしれない」

 

そう思って、また別の記事を探す。

 

そこで増えているのは、「今日のわが家で、何を選ぶかを決める力」ではありません。

 

集めた情報が増えることと、判断するための根拠が増えることは、同じではないからです。

 

この記事では、

 

 

なぜ不登校についてたくさん情報を集めても、「今日どうするか」が決められないことがあるのか

 

 

を考えてみます。

 

 

異なる助言は、本当に矛盾しているのか
 

「声をかけたほうがいい」

「今は、そっと見守ったほうがいい」

 

不登校について調べていると、こんなふうに、正反対に見える助言に出会うことがあります。

 

「ゲームは無理に制限しないほうがいい」

 

という話がある一方で、

 

「家庭として一定のルールは必要」

 

という話もあります。

 

「学校とのつながりは残しておいたほうがいい」

 

という意見もあれば、

 

「今は学校から少し距離を取ったほうがいい」

 

という意見もあります。

 

どれが正しいのでしょうか。

 

ここで、

 

 

「結局、専門家によって言っていることが違うじゃないか」

 

 

と思ってしまうかもしれません。

 

でも、少し立ち止まって考えてみると、必ずしもそうとは限りません。

 

たとえば、

 

「声をかける」

 

という助言は、子どもが孤立しないようにすることを目的としているのかもしれません。

 

一方、

 

「今は見守る」

 

という助言は、親からの問いかけが子どもの負担になっている状態を想定しているのかもしれません。

 

どちらも、「子どもを大切にする」という方向を向いていても、想定している状態が違えば、すすめる行動も変わります。

 

ゲームについても同じです。

 

「制限しない」という助言が、子どもが安心して過ごせる時間を守ることを目的としている場合があります。

 

一方で、「家庭としてルールをつくる」という助言は、生活が大きく崩れていることへの対応を目的としている場合があります。

 

つまり、

 

助言が違うからといって、どちらかが間違っているとは限りません。

 

その助言が、

 

「どんな状態の子どもに」
 

「何を目的として」
 

「どんな変化を期待して」

 

出されているのか。

 

そこまで見ないと、自分の家庭に合うかどうかは判断できないのです。

 

 

「正しい答え」を探すほど、迷ってしまうことがある
 

ここが、不登校について調べるときに難しいところです。

 

記事には、

 

「こうしましょう」

 

と書かれていることが多い。

 

だから私たちは、その中から「一番正しいもの」を探そうとします。

 

でも、実際の家庭には、

 

「今朝は起きられた」

「昨日はほとんど話さなかった」

「ゲームをしているときは機嫌がいい」

「学校の話をすると表情が固くなる」

「最近は少し外に出られるようになった」

 

など、その子にしかない状況があります。

 

同じ「不登校」という言葉でくくられていても、子どもの状態も、家庭の状況も、親子関係も同じではありません。

 

だから、

 

「不登校なら、こうする」

 

という一つの答えだけで、すべての家庭を判断することは難しいのです。

 

文部科学省も、不登校の子どもへの支援について、個々の児童生徒の状況を把握し、それぞれに応じた支援を行うことを求めています。

 

これは、家庭での具体的な声かけを決めるための資料ではありません。

 

ただ、「不登校だから全員この対応」という考え方ではなく、一人ひとりの状況を見ることが前提になっていることは分かります。

 

だからこそ、親が記事を読むときにも、

 

「この方法が正しいのか?」

 

だけではなく、

 

「この方法は、どんな状態の子どもを想定しているんだろう?」

 

と考えてみることが大切になります。

 

 

情報が多いから、決められないわけではない
 

「情報が多すぎるから、私は決められないんだ」

 

そう考えることもあります。

 

確かに、選択肢が増えれば、迷いやすくなることはあります。

 

でも、問題は単純に「情報の量」だけではありません。

 

たとえば、スーパーでジャムを3種類から選ぶのと、30種類から選ぶのでは、30種類のほうが迷うかもしれません。

 

でも、

 

「私は甘すぎないものが好き」

「パンよりヨーグルトに合わせたい」


 

という基準が決まっていれば、30種類あっても選べます。

 

反対に、3種類しかなくても、

 

「私は何を基準に選べばいいんだろう?」

 

となれば、迷います。

 

不登校についても、似たところがあります。

 

記事を3本しか読んでいなくても、

 

「この3つのうち、どれがわが家に合うの?」

 

と判断する基準がなければ、決めるのは難しい。

 

逆に、情報がたくさんあっても、

 

「今の子どもの状態なら、まず何を優先したいか」

 

が分かっていれば、必要な情報を選びやすくなります。

 

 

「もっと正しい情報」を探す前に
 

もちろん、正確な情報を集めることは大切です。

 

信頼できる専門家の話を読むことも必要です。

 

ただ、

「その情報が正しいか」

と、

「その情報が今のわが家に合っているか」

は、別の問題です。

 

たとえば、信頼できる二つの記事に、違うことが書いてあったとします。

 

どちらも、それぞれの前提では正しいのかもしれません。

 

そのときに、さらに三つ目、四つ目の記事を探して、

 

「一番正しい答えはどれだろう?」

 

と考え続けても、選択肢が増えていくだけかもしれません。

 

必要なのは、もう一つ答えを集めることではなく、

 

「この答えは、どんな場合に当てはまるのだろう?」

 

と考えることです。

 

これは、情報の正しさを疑うという意味ではありません。

 

むしろ、情報を自分の家庭で生かすための読み方です。

 

 

記事を読むとき、ここだけ確認してみる
 

では、どうすればいいのでしょうか。

 

難しいことをたくさん覚える必要はありません。

 

次に不登校の記事を読むとき、まず一つだけ確認してみてください。

 

「この助言は、どのような状態の子どもの、何を変えるためのものなんだろう?」

 

たとえば、

 

「生活リズムを整えましょう」

 

と書いてあったら、

 

「なぜ?」

 

と考えてみる。

 

睡眠不足が続いていて、日中の活動にも影響しているからなのか。

 

それとも、学校に戻ることを急いでいるからなのか。

 

「見守りましょう」

 

と書いてあったら、

 

「何を心配して、見守るのだろう?」

 

と考えてみる。

 

子どもへの声かけが負担になっているからなのか。

 

子ども自身が考えたり動いたりする時間を守るためなのか。

 

このように考えていくと、

 

「この記事では、こういう状態を想定しているんだな」

 

ということが少しずつ見えてきます。

 

もし、そこまで読み取れなかったとしても大丈夫です。

 

その記事が間違っているということではありません。

 

ただ、

 

「書いてあるから、今日からそのまま実行する」

 

のではなく、

 

「これは一つの情報として覚えておこう」

 

と保留することもできます。

 

それだけでも、目の前の子どもに合わせて考える余白が生まれます。

 

 

情報を「答え」にしない
 

不登校について調べていると、どうしても、

 

「結局、何をすればいいんですか?」

 

という答えを探したくなります。

 

それは当然のことだと思います。

 

毎朝、子どもを前にして迷うのは、決して楽なことではありません。

 

「これでいいのかな」

「もっと別の対応をしたほうがいいのかな」

と考えているうちに、また新しい記事を探してしまう。

 

でも、情報は本来、親が考えるための材料です。

 

そのまま「わが家への指示」にしなくてもいいのです。

 

「この専門家は、こういう状態を想定しているんだな」

「この方法には、こういう目的があるんだな」

と分かれば、それだけでも十分に価値があります。

 

そこから、

「今のわが家では、何を一番大切にしたいだろう?」

と考えていく。

 

この順番が大切です。

 

 

大切なのは、答えを増やすことより「判断できる土台」
 

不登校について学ぶことを、やめる必要はありません。

 

信頼できる情報を知ることも、専門家の考えを知ることも大切です。

 

ただ、

「正しい答えを一つ見つければ、迷わなくなる」

とは限りません。


 

子どもの状態は変わります。

昨日うまくいったことが、今日は負担になることもあります。


 

反対に、昨日は難しかったことが、今日はできることもあります。

 

だから家庭で必要なのは、いつでも同じ答えを出すことではなく、

 

「今はどういう状態なのか」
 

「何を優先したいのか」
 

「この対応をすると、子どもはどう反応するのか」

 

を見ながら、考え直していけることなのではないでしょうか。

 

「ひふみ〜よ」は、一度の個別相談で「わが家はこうしてください」という答えを受け取るサービスではありません。

 

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そのために必要な「考える土台」を、一緒に育てていく。

 

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