特にご贔屓にしている神様が
いるわけではないですが
毎年,年が明けると
神社へ初詣に出かけます。



冬の尖った空気の中
お辞儀をして鳥居をくぐり
そろりそろりと境内を歩くと
 



ああ,今年も1年いい年にしよう
と,背筋が伸びる思いになります。
(スン)(あ,伸びた)



と,いうことで
今年も夫と行ってまいりました。



あ,1月の3が日の話じゃないです。
2月上旬の話です。(遅)



御利益的には微妙なのかもしれませんが
2月を過ぎると
参拝客がグンと減るので
私はこの時期のお参りが好きだったりします。



今年もちらほらと人はいましたが
かき分けるほどではなかったので
ゆっくりと参拝できました。



めでたし,めでたし。



では,終わりません。



参拝が終わった後
屋台でなにを食べようかと
キョロキョロしていた私の目に


祈祷という文字が入ってきました。



祈祷!!!わお!!!
やってもらいたい!!!



私の鼓動は
急に上昇し始めました。



なにを隠そう私
祈祷フェチなんです。
(なんじゃそりゃ)



詳しく説明すると
祈祷が好きというよりは、祈祷中に



まるまる地区お住まいの~
まる子どの~
今年は厄年なので~
幸あれ~
(部分は野村萬斎さん風に読んでください)
(やってて良かった公文式)



みたいに神主さんが
自分の名前と願望を唱えてくれるじゃないですか。
(合格祈願だとがっつり大学の名前を言われたりします)
 



あれにドキュンというか
ズキュンというか
キャー,そんな大きな声で
私の願望言わないでー(名前もー)
皆に聞かれちゃうー
恥ずかしー恥ずかしー
でも,なんだかうれぴー(ほっぺ,ぽ)
って,なるんです。
 



ええ,ええ,
ワーーーカッテマスって
共感0なこと。



このうれぴ現象を夫へ伝えても
なーに言ってんのさ
このおたんこなすみたいな顔をしていました。
(どうも,茄子です)



それでも今回の初詣で

祈祷を諦めきれなかった茄子は
あ,違った私は
乗り気じゃない夫の肩をゆさゆさ揺すり
なんだったらグイーンとぶら下がって
新年だから(といっても2月だけど)
やろうよ,やろうよと
半ば強引に受付へ連れて行きました。
(よっしゃ)
(これで野村萬斎風に名前を読んでもらえる)



受付の人に何を祈祷するか聞かれ
今年は幸いなことに
特筆すべきお願い事がなかったので
「家内安全」という
お願い事の原点へ立ちかえることにしました。



じゃあ,この受付用紙に
住所,氏名をお書きくださいと紙を渡されたので私が代表して書くことに。



鼻歌まじりで住所を書いていると
氏名の欄で手が止まりました。



そこには「世帯主」
と書いてあるじゃあ~りませんか。



むむむ。このままじゃ私の名前が読まれない。
(生唾ごくん)



そこで

世帯主:まる子

と、しれっと書き

用紙を提出することにしたのです。



しかし
私が静かなときは
大抵悪さをしている時なので
そんな暴挙はすぐに見つかり
夫から事情聴取を受けることに。



夫:世帯主・・・僕だと思うんだけど
ま:戸籍上はそうかもしれないけど,雰囲気的には私だと思って(てへぺろ)
夫:何言ってんの?僕でしょーが
ま:いいじゃん別に,今日だけ世帯主譲ってよ
夫:無理だよ
ま:でも私も「幸あれ~」って名前を呼ばれたいんだけど
(ここで受付の人をちらっと見る)



私と目が合ってしまった受付の人。
不敵な笑みを浮かべながら



備考欄に
奥さんの名前と
私も名前呼ばれたいですって書いてもらえれば
読みあげますよと
神みたいなことを言ってくれたので
(神社だけに)
有難くそうさせてもらいました。



祈祷中,神主さんが
若干夫の名前を噛んだのが
気になりましたが
(ちょっと笑っちゃった)
(笑っちゃダメって言われると)
(余計笑っちゃう)



まる子も,幸あれ~
と,言ってくれたので
良しとすることにします。




そういえば
一緒に祈祷を受けたグループの中に
大学の合格祈願にきていた女の子がいて
それがまさかの母校だったので



その大学,入れるといいね

世の中的には滑り止めみたいに

言われてるけど私は大好きだったよ

たくさんの人と出会って

濃厚な時間を過ごしてね

でも,世帯主じゃないのに
世帯主って書くような大人には
なっちゃダメだからね…と




祈祷さながらの熱い念を

彼女の小さな背中へ送っておきました。
(桜,咲け)(まる子、黙れ)