認知症や精神障害の方々の法律行為を代理する、成年後見制度ですが

専門家で就任している数は、司法書士が一番多いと思います。


それは、この制度ができた時、司法書士会で

リーガルサポートという団体をいち早く作り

成年後見人となった司法書士を監督してきたからです。

家庭裁判所の他に、監督する機関があるということ。



現在は、司法書士が成年後見人に就任するには、

リーガルサポートの研修を受けていなければなりません。


このような大きな仕組みは、弁護士等、他の専門家にはないでしょう。

司法書士は、成年後見制度には、大きな役割を担ってきたと思います。


しかしながら、高齢社会になるにつれ、

認知症になる方はこれから増えていく一方

かたや、成年後見人となるべき専門家は

人手不足になっていくことは明白です。


現在の司法書士全員が総出でリーガルサポートの研修を受け、成年後見人となれば

間に合うかもしれませんが

司法書士として他の仕事ができなくなり、

それはもう、司法書士なんだか成年後見人専門家だかわからなくなります。


要するに、このままの制度では、歪みが生まれると思います。


それでは、どうすればいいかというと

成年後見士のような新たな資格を作って、研修制度も充実させる。


リーガルサポートのような、成年後見人を監督する機関を他に設けて、

万が一、成年後見人の横領等で財産が減ってしまった場合

損害をてん補できるようにする。

すでに家庭裁判所での監督も、選任業務も手一杯のようです。


きちんとこの制度を円滑に推進していけるよう法整備して

成年後見人にふさわしい、意欲のある人材を

育成、教育、監督する機関ができればなあ

と、個人的に思ってます。


そのような成年後見業務を専門にやる方が増えれば

雇用の創出にもなりますし。

悪くないと思うのですが。


このように考えている人も少なくないと思うんだけどなあ。

以上、成年後見制度の雑感でした。




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