単純 | 長谷川表具店

長谷川表具店

襖(ふすま)、障子の張替には自信があります。
盛岡、花巻、北上近郊が営業範囲です。
1枚約3千円からです。1枚でもOK。
お気軽にお電話ください。

曇りがちですが、晴れ間も少しあります、岩手県。

 

新しい仕事場で緊張している人もいることでしょう。

 

テレビ、ラジオも新番組になりますね。

 

コロナの影響でテレビ番組がクイズ主体となり、

 

飽き飽きして、ほとんど見ていません。

 

オモウマイお店とか、ポツンと一軒家とか、

 

一般人を紹介する番組が好評なのが分かります。

 

作り手側はコロナで大変でしょうけども。

 

さて、新年度とは言え、今年も早や3か月が経ちました。

 

別にダラダラしたわけじゃありませんが、

 

それなりに、やった感はあります。うん。

 

うちの商売は半導体とか、小麦粉とか、まったく使わないので、

 

これらの材料による影響はないのですが、

 

紙の価格が上がると、商品価格も上がるから、

 

結局のところ、お客様の負担が増えます。

 

半導体や小麦だけじゃなく、様々な材料の価格が上がっています。

 

野菜やお米など、自給自足の農家さんは、

 

自分の食べる分では影響は少ないでしょうけど。。。。

 

値上げしてもいいのですが、給料も同じように上がらないと。。。。

 

苦しくなるだけです。はい。

 

さて、クイズ番組に飽き飽きするので、BSを見ることが多い。

 

昨日は楽天、巨人、日ハムの放送があり楽しみました。

 

そして、ザ・プロファイラーは宮沢賢治でした。

 

宮沢賢治は何度も、その生い立ちから、学生時代、

 

教員時代、会社員時代、農家時代と紹介されてきた。

 

おおよそ、何度も触れているから、

 

だいたい、彼の歴史は知っている。

 

知っていても、宮沢賢治の世界観や、その思いを知ることは

 

面白いと感じる。

 

地元、岩手の農民の事を想い、世界平和を願い、

 

みんなが幸福になるために努力した人だ。

 

番組内でのエピソード紹介で、

 

東京で文筆活動をしていたとき、

 

1か月に3千枚の原稿を書いたと言う。

 

作家の人は、1日30ページでも多いと言っていたから、

 

月3千枚は異常中の異常だ。

 

何か、天から降って来たような感じで執筆していたのでしょう。

 

湧き上がる泉ような、降り注ぐ太陽のように、

 

筆が止まらなかったのでしょう。

 

次から次にあふれ出るアイデアや創作物語は、

 

賢治の中で、一番幸せな時間だったと思います。

 

残念なのは、注文のない料理店や、春と修羅などの本が

 

さほど売れなかったことだ。

 

亡くなってから、評判になるのだが、

 

もし、この時に出した本が売れたら、

 

賢治の人生は違ったものになったに違いない。

 

あの時、もしも。。。という思いは、口惜しさである。

 

その時、その時の気持ちを文章として記録する。

 

例え、とても大事な実の妹が亡くなった時も、

 

その気持ちを書き留めている。

 

普通なら、悲しみで何も出来ないはずだ。

 

自分が感じた思いは文字に表す。

 

これが普通に出来た人が宮沢賢治である。

 

私もブログに書き残しているが、

 

賢治みたいな文章を書こうと思っているわけじゃないけど、

 

文章に残すってのは、共通した意識だ。

 

あふれる温泉のように、次から次と文章を書くことは出来ないけれど、

 

でも、書き留めたいと思う気持ちは共通する。

 

自分の気持ちを文章で表すってのは、実は簡単なのだけれど、

 

表現の仕方が、毎回、同じになってしまう。

 

文章力の無さに、自分でガッカリするのだけれど、

 

でも、それでいいと思っている。

 

きっと、適切な表現とか、伝わりやすい表現とか、

 

感動させる表現とか、色々あると思う。

 

けれど、それをあれこれと考えるのは作家さんであって、

 

私は作家ではないから、つたない表現でも、同じ表現でも、

 

まったく構わないのだ。

 

思ったことを書きとめる。

 

とても単純なことだけど、楽しいのだ。

 

うん。