(i)を読みました | 大村あつしオフィシャルブログ「ボクは不死鳥」Powered by Ameba

(i)を読みました

飯田譲二監督の(i)を読みました。

(i)は → こちら

この本は、いわゆる「不思議系」の本です。

みなさんは、霊の存在を信じますか?

宇宙人を、UFOを信じますか?

人間の運命は、あらかじめ決まっていると思いますか?

もし、神がいるなら、なぜ罪もない子供が飢え死にしたり、善人が事故に巻き込まれて死んだり、また、神を信じる者同士の殺し合い、宗教戦争を黙って見ているのでしょうか?

この小説の中で、確固たる答えが書かれているわけではありません。

しかし、突然、「不思議な世界」のコーナーを担当する事になった、超現実主義者の元経済記者が、(i)なる人物にインタビューをする過程で、彼の気持ちは少しずつほぐれていきます。

同時に、読んでいる僕たちも

「確かに、そんな世界があるのかもしれないな」

と、個人差はあれど、柔らかくなっていくでしょう。

ちなみに、僕は輪廻転生は子どもの頃から信じており、この本でも、当然、その話は出てきます。

そして、(i)が、なぜ輪廻転生が起きるのかを解説しているのですが、「なるほどなー」と思いました。

もうひとつ、最近、僕は、武道家の甲野善紀先生の本をよく読むのですが、甲野先生は解剖学者の養老先生や漫画家の井上雄彦さんにも多大な影響を与えており、『バガボンド』の29巻で

沢庵が武蔵に

「人間は運命が完璧に決められていて、完全に自由だ」

と言うシーンがありますが、これは、甲野先生が30年ほど前にたどり着いた結論

「人間の運命は決まっているが、その中で自由である」

から来ているセリフなのですが、このセリフが最近、ずっと気にかかっていました。

今も、本当にそうなのか実感できない自分がいますが、(i)もミャンマーの僧侶の言葉を借りて、この「運命」について語っています。

こうした不思議系は、好きな人と拒絶する人とはっきり分かれますが、一読の価値のある作品だと思います(*^_^*)



★物語とタイトルが一致した時の衝撃をお楽しみください★ 
→ 『無限ループ』


★『無限ループ』の朗読もぜひ♪
→ http://www.youtube.com/watch?v=IRh44BYTe38


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