左手のひらく力だけでも戻せない訳ではないのですが、ビン!と弾かれたときにかなりの痛みが生じます。そのため右手でゆっくりサポートしながら戻します。
「ピコン」と可愛くひっかかっていた部分は、もう大きな玉にでもなったのか、手を握る動作に対して恐怖感を覚えるようになっていました。
この頃にはもう覚悟を決めていました。逆にこれ以上放置して更に悪化するのが怖くなっていました。
最後の選択肢、手術です。
まあ、局部麻酔ですし、失敗する確率などほとんどない手術ですからね。そんなに大げさなものではないんですけど。
手術を決意して久しぶりに整形外来に行くと、初めての先生に呼ばれました。
閑話休題。
この病院にはエンジェルス大谷選手の肘治療をされている先生がいらっしゃいます。治療のため日本に帰ってきたときその先生が診ているそうです。
そして、昔々僕が全身麻酔で手術したときの執刀医は若き日のその先生でした!
大谷選手が肘の手術をしたときのニュースにその先生が出たときはビックリしました。
ちょっと自慢なんです(;^_^A
スミマセン。
さて。
新しい先生は若くて気さくな方でした。以前の治療カルテと現在の診察を合わせながら治療方針を話し合います。
僕の気持ちはもう固まっていましたし、先生から他の治療方法が出る訳でもないので、これにて手術を行うことに決定しました。
ただ、間の悪い事に病院の手術室移転のタイミングや僕の都合が合わず、2か月近く先の日程になってしまいます。
まあ慌てる必要もないのでそれで決定。
日程が近づいた頃合いで、手術のための血液検査、心電図、薬剤科の問診などの検査で再来院。
執刀医保護のためと、肝炎やHIVなども検査項目に入ります。
HIV検査は保険適応外らしいのですが、医師保護のためなので費用は病院負担。その代わり必須でした。
この辺りは病院によって違いがあるでしょうね。
この日の検査費を記載したかったのですが、明細が見当たらないんです。すぐに出てくると思うので、その際に補足します。
手術の説明です。他に同意書など数枚の書類にサインをしました。
これらの手続きを終え、後は手術日を迎えるだけとなりましたが、当日コロナのPCR検査も行うそうです。
もし陽性だった場合、手術は行わずまた後日になるとの説明もありました。
そして手術を迎えるにあたり、僕の中でいくつかの不安がありました。
●指は元通りになるのか。
もちろん健康だった頃、そのままに戻せとは言いません。
腱鞘を切開するとは、普通はあるべきものが無くなる訳ですし、繊細な指ですから何かが変わる事は仕方ないでしょう。
先生からもその辺りの説明はありました。
日常生活に支障がないレベルに戻れば良しとします。
●そのレベルに戻るまでの期間。
説明書にも記載されていましたし、同様の説明も受けました。
2~3か月残存することがあると。
その通りであれば感謝ですが・・
●この先生が執刀医?。
ホント失礼でスミマセン。
でもこちらとしては「失敗しました。ごめんねテヘ!」じゃ済みません。
まだまだこれから経験値を積んでいく先生に見えましたので、俺の手を切り開くのはまだ早いんじゃないか・・
願わくば大谷選手の主治医に・・・
などとはさすがに口にもできませんけれど、執刀医が他にいらっしゃるのかを聞く事もできず当日のお楽しみになってしまいました。
●費用
これも重要ですね。
各種検査の費用も結構かかったので(明細書を見つけたら報告します)、手術となれば相当かかるのではないかと不安でした。
だって特殊技能と知識を持った方々複数人が、想像するだけでも恐ろしそうな金額の機械や道具、薬剤を使って、そうとうな責任を背負いながら行うのですよ。
その対価は押して知るべしでしょう。
保険もあるし、さすがに2桁万円は無いでしょうが、片手に近いものは覚悟したほうがいいのかなぁと。
そんな事を考えながら、だんだんとその日が近づいてきました。
続く。
追伸
事前検査時の診療明細を見つけました。
診察・血液検査・心電図・胸部レントゲン・生化学的検査?・血液学的検査判断料?・・・
これら一式で¥5.000でした。
もっとかかったつもりでしたが、以外と安かったですね。