ジェンダーリビール・バルーンのお話 | バルーン・ショップの日々

バルーン・ショップの日々

日本ではまだ珍しい存在の風船専門店。

その日々の格闘の様子や、バルーン・デコレーションの現場風景をお届けします。

以前にも何度かお話した事のある「ジェンダーリビール・パーティー」。

今回は風船の特性と合わせて、どのように準備がすすめられるのかをお話します。

それによって、ご使用になる環境で可能か不可能かがわかってきます。

 

まず、ジェンダーリビールがどのようなものなのか、ご存じない方はこちらからごらんくださいね。

 

 

 

 

バルーンでこのパーティーを行う場合、大きく分けて2種類のタイプがあると思います。

 

 

その1.大きめの風船を割って、中からピンクやブルーの小さな風船が出てくる。

少し具体的な内容はこちら。

 

 

 

 

その2.箱を開けると、ピンクやブルーのバルーンが浮かび出てくる。

 

イメージとしてはこちら。

 

こんな風船が・・・

 

 

フタを開けるとこんな風に・・・

 

 

まずは1のスパークするタイプからお話します。

 

1-1 浮かぶ大きな風船をスパークすると、中から小さな風船が降ってくる

1-2 浮かぶ大きな風船をスパークすると、中の小さな風船が浮かびあがる

1-3 浮かばない大きな風船をスパークすると、中から小さな風船が降ってくる。(当店オススメ)

1-4 浮かばない大きな風船をスパークすると、中の小さな風船が浮かびあがる ・・・このパターンは不可。

 

 

1-1は「中の小さな風船は空気で膨らませ、外の大きな風船はヘリウムガスで膨らませます。

外に入れたヘリウムガスの浮力で風船は浮かびますが、それが割れると中の空気の風船は落ちるという訳です。

1-2の場合は中の小さな風船もヘリウムで膨らませるため、外が割れると浮かびあがります。

 

このパターンの場合、問題となるのは「外側をヘリウムで膨らませるタイミング」でして、ご存じのようにゴム風船はアルミタイプの風船よりもヘリウムが抜けるのが早いため、時間が経つとだんだん浮力が無くなってきます。

例えば16インチ(40cm位)サイズに小さな風船を入れた場合、7~8時間(諸条件により変化します)でフラフラします。つまり前日に準備しておく事はできない訳です。割る時間から逆算して膨らませる時間を決める必要があるんですね。

 

夕方に当店で膨らませてお持ち帰りいただき、その夜7時か8時頃に行うのでしたら大丈夫です。

お問い合わせ頂く中には、ホテルなどで披露宴を兼ねて行いたいとのご希望もありますが、その場合は当店スタッフがヘリウムボンベなどの機材を持って会場に伺い、時間を計りながら膨らませて準備となります。

そのため商品代の他に出張施工費が発生してしまいます。

 

 

 

でも、1-3のように外側も空気で膨らませて「浮かばない」パターンでしたら時間の制約がかなり緩くなります。

前日、前々日に外側を膨らませても大丈夫ですし、外側だけをこんなポンプでご自分で膨らませる事も可能です。

 

 

その場合は、スティックにつけてバルーンを固定したり、吊るしたり、ご新郎やご友人が軽く投げ上げてご新婦が割るなどの方法があります。コスト的に一番押さえられるのがこのパターンになります。

 

1-4を不可としたのは、ヘリウムで膨らませた中の風船が、時間とともに萎んで浮力が無くなってしまうためです。

およそ3時間位で浮かなくなりますので、作ってからすぐに使用するのでしたら大丈夫ですが、現実的には難しいため不可としました。

1-2は大丈夫なのに?という疑問につきましては、1-2はヘリウムの中にヘリウムだから大丈夫なのでして、1-4は空気の中にヘリウムのため抜けてしまうという違いによるものです。

 

このようにコストや時間の制約を考えると、1-3が一番おすすめしやすくなりますね。

 

 

その2

こちらは浮かぶ風船を箱に入れておき、フタを開けるとふわふわとピンクやブルーの風船が浮かび上がってくるというタイプです。

中の風船はアルミタイプのものを使用されれば数日前にお持ち帰りいただいても大丈夫ですし、パーティーの後もしばらく飾っておく事ができます。バルーンのボリュームに合わせた箱も当店でご用意できますし、箱のデコレーション用シールもご相談ください。

 

僕が初めてジェンダーリビール・パーティを知ったとき、元々はケーキのデコレーションで性別を表すと聞きましたので、この箱から出てくるパターンのほうがイメージに近いんです。あくまでも個人的にですが。

それにフワフワ浮かび出てくる姿も、赤ちゃんが早くパパママに会いたがっているみたいに感じて好きですね。