フワフワ浮かぶゴム風船。
でも大体次の日には小さくなって床に落ちていますよね。
なんで萎むんだろう?と思ったことはありませんか?
結び目から抜けている?お店でお客様と話していると、そう思っている方が多いように感じます。
じゃあ、きつく結べば大丈夫?
残念ながらそれでもゴム風船は萎んでしまいます。
ではどこから抜けているかといいますと、ゴムの表面全体からなんです。
なんとなく信じられませんよね。
で、実験してみました。
「ヘリウム」で膨らませたゴム風船を水に入れてみました。
●1分
表面に細かい泡が付き始めました。
●3分
泡が少しずつ大きくなっていますが、まだなんとなく水分中の空気が表面についただけにも思えますね。
●5分
泡がくっつき合って大きくなってきています。
こうなると風船の中から出てきていると思えますね。
●7分
かなり泡が大きくなりました。
もう中から出続けていることに疑いありません。
たった7分でこれだけの量が出ている訳です。70分だとかなりの量になりますね。
ちなみに空気で膨らませた場合は、こんなに抜けません。
ヘリウムと空気(主に窒素)では分子の大きさが異なるためです。
ヘリウムの分子は窒素に比べるととても小さく、ゴムの膜などは網目のようなものなのですね。
風船って面白い。
今度はアルミのようなフォイルバルーンの萎み方をご紹介します。
※今回の実験は力をかけて水に沈めて(=絞り出すような強い力が加わっている)いるため、通常よりも早く抜けていると思います。
過去のブログ「風船便り」はこちらから。
http://www.fusen-town.jp/about/shoptushin.htm