なぜアルファベットはAが最初なのか

9月14日は、1900年(明治33年)のこの日、津田梅子が女子英学塾(現・津田塾大学)を開校した日です。

現在、欧米の諸国語で用いられているABC……という文字は、ギリシア語のアルファベットからきています。そして、そのギリシア語のアルファベットは、さらにフェニキア人が発明した文字をもとにしています。つまり、アルファベットの最初の文字を発明したのはフェニキア人なのです。

ところで、アルファベットはAから始まりZで終わります。どうしてAが最初なのでしょうか。古代フェニキア語ではAを「アレフ」と発音し、「∀」と書いていました。アレフは「牡牛」を意味しており、「∀」は角をはやした牛の姿を表した象形文字だったのです。昔、牛は食糧や労働力として大事な存在でした。そこで牛=「∀」がアルファベットの最初の文字になったといわれています。

ちなみに、「B」は馬、「C」はらくだ、「D」はドアを表した文字だそうです。

参考図書:著者北嶋廣敏の「知識の暦」