[所在地]静岡県東部某所
[探索年月]2011年3月
「老人ホーム」と一言で言っても様々な種類があります。
特別養護老人ホームに軽費老人ホーム、ケアハウスなどなど。
ここのような養護老人ホームとは家庭環境・経済上・住宅事情により、
家庭で生活することが困難な原則65歳以上の方のための施設です。
今回は老人ホームの廃墟をご紹介します。
廃墟が転用されて老人ホームになることはままあります。
が、それ自体の廃墟というのは珍しいのではないでしょうか?
部屋数は26室。「4(死)」とか「9(苦)」とかも普通に使われているんですね。
一見それほど汚れてはいませんが、カビの臭いがかなり強烈です。
入り口入ってすぐにある従業員室。デスク上にカギが広げられていますね。
壁に掲げられたホーム処遇訓と、オアシス運動(懐かしい!)の張り紙。
個室内。入所されていた方の荷物はほとんど残されていません。
後に何に使われていたものか分かりますが、塗料の入った器です。
静養室とは休憩室のような部屋。法令で設置が義務付けられています。
ベッドの上には、もうお決まりの日本人形。
すぐそばには介護用の浴槽が置かれた浴場があります。
何故かその隣には巨大な美術作品。色鮮やかで綺麗ですね。
おっと、食堂にも同じものがありました。写真で見切れているのは・・・。
はいはい、人形人形。もういい加減慣れました。
物置に置かれた手製の看板。あの塗料はこれに使った物のようですね。
この部屋はジメッとしていて居心地が悪いですね。
洗濯室ですかね。外の緑と対照的な灰色の空間。
板張りされた薄暗い1階から、陽の光が差し込む2階へ。
この作品群は入所者の方によるものなのでしょうか。うまいなぁ。
生活感のある部屋。浮浪者か、はたまた別の誰かか・・・。
車椅子の集められた部屋。まだ使えそうだし勿体ないなー。
廊下に置かれたピアノ。お年寄りの歌声が響くことももうないでしょう。
平成18年に催された閉所式の際の飾り付けが残されたままの大広間。
握って「ヨーソロー♪」と言いたくなる巨大なハンドル。何の装置?
空気が淀んでいて息苦しかったので外に出ました。深呼吸。
建物のすぐそばを小川が流れています。せせらぎが聞こえます。
恐らくゲートボールなどを楽しんだ空間。雨でも心配ありません。
この椅子で少し休んで帰るとしますか~。
・・・と、敷地内に怪しい建造物発見。ドラクエの祠のような佇まい。
割れた窓から中を覗き見。悪魔神官でもいるかと思いましたが中はカラ。
前述のとおり平成18年3月27日に閉所式が開かれ、
惜しまれつつもその歴史に幕を下ろしました。
認可を受けた昭和49年から数えて32年後のことです。
閉所後は選挙の投票所として使われていたこともありましたが、
それも平成20年6月の利用を最後に廃止となりました。
跡地に障害者福祉施設を建設する計画もありますが、
実現にこぎつけるには相当のお金と時間がかかりそうです。
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【アルバム】養護老人ホームB荘 by (C)ふゅーりー
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