若狭の国宝三重塔が映える明通寺 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼 ≪NO65≫

明通寺(みょうつうじ)福井県小浜

             令和6年5月27日(月)

 

福井県の若狭湾に面したこの地域は

海のある奈良」と呼ばれ

寺がとても多い場所だそうです。

 

若狭明通寺

この若狭湾に面した小浜市の山中にあります。

そして

勇壮な堂宇の本堂

重厚感のある三重塔二つの国宝を持つ

福井県唯一のお寺です。

 

神宮寺からは

車で約10分と

割と近い場所にありました。

 

駐車場に車を置き

朱色の橋を渡ります。

欄干には

まつながかわ

棡橋(ゆずりばし)と書いてありました。

松永川は

とても澄んだきれいな清流でした。

 

石段を登り切った場所は少し広くなっていて

石碑に「明通寺

丸い石には「国宝・本堂・三重塔/参道

と刻まれていました。

 

少し参道を歩くと

杉木立の中に石段が見えてきました。

石段の上に

重厚な門が見えてきました。

 

石段を登り切ると

ドーンと仁王門「山門」が迫ってきます。

なかなか、趣のある男性的な仁王門でした。

歴史を物語る仁王像が2体

両側からにらみを利かせています。

 

仁王門をくぐると

また立派な鐘楼堂がありました。

息子がその鐘楼を

「ゴーン」と一つ撞きました。

 

あとから聞きましたが

本堂で説明をしてくれた僧侶の方によると

鐘楼は来山の時に撞くもので

下山の時に撞くものでは無いと

言ってました。

 

息子の行動は

どうやら合っていたようです。

 

棡木(ゆずりぎ)です。

お寺の神木の様です。

山号の「棡山」も

この木に由来しています。

難しい読み方で

カナが振ってなければ

読めませんでした。

図鑑には「ユズリハ」という木で

新しい葉ができてから

古い葉が落ちるというところから

この名がついたようです。

 

本堂が迫ってきました。

 

そしてさらに

その上にはどっしりとした三重塔

堂々と建っていました。

山寺特有の

石段の上に立つ塔は

やはり

下から見上げるので

威風堂々としていて

実際より大きく見えます。

 

三重塔の下から本堂を観ています。

 

本堂の中では

僧侶の方が堂宇内の内陣に立つ

様々な像の説明をしてくれました。

本尊の薬師如来像深沙大将立像

素晴らしかったのですが

それらを取り囲む

十二神将に興味を持ちました。

今まで様々な寺をお詣りしてきましたが

十二神将のすべてが

本尊を取り囲むのは

少なかったように思います。

(小さな十二神将像は除きます)

 

何体かは別の場所(宝物殿他)に

移してあることが多く

すべてが実際に本尊を取り囲む

この配置にはとても感動しました。

 

写真に撮れないのは残念です。

空は

相変わらず曇り空でしたが

国宝三重塔の下に立つと

谷越えの山々から

さわやかな涼風が吹いてきます。

 

朝早くから

8時間かけて

たどり着いた福井、若狭の2つの寺。

 

それぞれの趣があり

良い寺に参れたなと

心から感じた明通寺、

そして神宮寺でした。

      (R6.6.1記)

 

 

明通寺(みょうつうじ)

【宗 派】 真言宗御室派

【山 号】 棡山 (ゆずりざん)

【所在地】 福井県小浜市門前5-21

【電 話】 0770-57-1355

【拝観時間】9:00~17:00

【拝観料】 500円

【交 通】 JR「東小浜駅」から徒歩30分

          または車で10分