今回の投稿では、パピーの頃に身に着けさせたい「飼い主のあとにつく」ための方法を紹介します。
◯自然に「アトへ」の形をつくる
前回紹介した、「目を見る、エサをあげる」この繰り返しの最後に、もうひと工夫することで、飼い主のそばに付いてくるようになります。
エサを与える最後に、飼い主がエサの入った器を持って歩くと、そのまま犬はついてきます。
付いてきたら餌をあげます。
↑フードのはいった器を持って移動すると、そばについてきます。
このときエサは、飼い主の手に少量ずつとって与えるようにしていけば
下に落ちたものに目が行かなくなります。
器を手に持って移動する→犬がついてくる→手から犬にエサをあげる
この繰り返しです。
アイコンタクトと、飼い主のあとにつくことが自然になれば、リードを外したときに勝手に暴走をしません。
リードをとると一直線に走り出してしまう子は、目を見る習慣も、そばにつく習慣もないから。
不安や依存ではなく、飼い主の存在をきちんと意識させることが大事なんです。
↑フードは手から!
◯成犬で始めると「直す」から始まる
幼児期はたいへん愛らしく、ついつい甘やかしがちです。
しつけは成犬になってからでもいいじゃない、と思うかもしれません。
あとから直すのは本当に大変です。
幼児期に定着してしまったクセを直すことは、時間がかかりますし、犬にとってもストレスです。
成犬になってから、オヤツを使ってこれらの練習をすると、オヤツしか見なくなります。
だんだん知恵もついてきます。
「オヤツ持ってないじゃん」と、言うことを聞くのをやめることもあります。
アイコンタクトでコマンドを出せるのか、
おやつを持っているかで判断するか、
この差はとても大きいです。
◯その子に応じて教えていく
性格、犬種による特性など、「犬」といっても様々です。
もともとできていることがあれば、それを生かして教えていきます。
「おいで」といって側に来る子であれば、来たら褒める、来たら褒める、の繰り返し。
目が合う子なら、目があったら褒めるを繰り返す。
「よしえらいね」「できたね」となでて褒めてあげましょう。
リードから放しても、基本そばにいる子もいます。
歩いても足元をついてくるような子は天性のものです。
歩く基本が最初からほぼできるので、おやつナシでも褒めることで教えられます。
こういう子の弱点は、ついて行きたくなるので、マテができないこと。
そういう点を見つけて、教えていくと効果的です。
できるならそれを生かし、できないならフードをうまく使って体になじませていく。
なじんでしまえば、フードなしでもできるようになります。
決まりきった方法でガチガチにやるのではなく、その子のできることに応じて方法を変えていけば、ストレスなく大事なことを定着させられますよ!
ぜひ参考にしていただければと思います!