みなさんこんにちは。毎日、犬と一緒に生活をしていると、ほんのちょっとの成長も嬉しく感じられますね。

 

今日は犬の成長の話を投稿します。

 

 

○成長の過程

 

さて「成長」と聞くと、ぐんぐんと伸びていくイメージがありませんか?

 

何かを身につけ、成長していくときは、右肩上がりに一直線に伸びていくように感じます。

 

しかし実際の場面では、なかなかそうはいきません。

 

一直線ではなく波線です。

 

上がったり下がったりを繰り返し、徐々に上向きに伸びていく、というほうが当てはまります。

 

つまり、成長の過程には良い時と悪い時があるのです。

 

私たち人間も、スポーツで言えば、100m走のタイム、バッティングやシュート、日常生活であれば卵焼きの出来栄えから、駐車場の車の停め方まで、あらゆる場面で、

 

「よし!今日はうまくいった!!絶好調!」

 

というときもあれば

 

「あれ?なんだかダメじゃない?うまくいかないな…」

 

というときがあります。

 

体調、周囲の状況、天候、集中力や心のゆとりなど、様々な条件が絡み合って、とてもうまくいくこともあれば、うまくいかないときもありますよね。

 

 

○波があることを理解する

 

この良い悪いの波がある中でも、何度も練習しているうちに、コツをつかんだり、本質を理解したり、自分に合う方法を見つけたりして、

 

「波が悪いときでもできる」こと、「調子が悪くても最低限できる」ことのレベルがあがっていきます。

 

さらに繰り返すことで「できることが当たり前」になったことはたくさんあると思います。

 

犬の成長も同じです。

 

「昨日はあんなにしっかりマテができたのに、今日はあまりうまくいかない。」ということもあるでしょう。

 

何事も一度で完璧に理解するのは難しいものです。

 

そして、成長には波があるものです。調子よくできるときと、いまいちなときがあります。

 

しかし、熱心にトレーニングすればするほど、「できたかどうか」ということに注目してしまい「波がある」ということを忘れがちです。

 

その結果、「成長の波の良いときにできた」だけなのに、「できるようになった」と勘違いしてしまう方は多いと感じています。

 

バラつきがあるうちは、「できるようになった・マスターした」とは言えません。
 

大事なことは、「成長の波の悪いときにもできるようにする」ということ

 

波が下の時でもできることは、間違いなく実力です。

 

 

○今は「波のどの辺か」を意識する

 

例えば、「家の中では「マテ」ができる。でも、外に出ると全然言うことを聞かない。」ということもあるでしょう。

 

この場合の「マテ」の実力は、「屋内で集中できる環境ならできるけど、屋外で他の人や犬など気になるものがあるとできないレベル」です。

 

この状態では「マテができる!」「マテはバッチリ!」とは言えません。

 

まだまだ成長途中の「マテ」です。ここを勘違いしている人も実はたくさんいます。

 

「マテ」をしっかり身につけるためには、今日も明日もあさっても「マテ」が何かを理解していなければなりません。

 

家の中でも外でも「マテ」ができるよう練習をする必要があります。

 

 

ですから、トレーニングをする時に、成長を見守るポイントは

 

 ・「波がある」と理解すること

 ・波が良いときにできたのか、悪くてもできたのかを見極め、悪いときにもできるようにすること

 ・条件が変わってもできるようにすること

 

以上の3点を踏まえておくと、犬の実力はどんどん向上します。

 

成長の波の良い悪いは、何回も練習するからこそわかるようになります。

 

また、何回も練習することで「条件が変わってもできる」ことが増えていきます。

 

たくさんの経験を積むことが犬の成長につながっていくのです。

 

いっぱい練習して、いっぱい良い経験を積んで、飼い主さんとともに最良のドッグライフを過ごしてほしいと思います。