睡眠障害 | ふうりんそう便り

ふうりんそう便り

と或る鍼灸師の日々是好日

ふうりんそう鍼灸院の千葉です。

 

私達の「意識」の領域には、自覚できる

顕在意識とふだんは自覚しないものの、

私たちの行動パターンに大きな影響を

及ぼしている潜在意識(無意識)と
いう2つの領域があります。

 

無意識の領域には、奥の方に

精神科医・ユングが発見した

集合的無意識というのがあります。

 

意識が無意識下でどんどん広がっていくと、
最終的には人類が共有している

広大な集合的無意識に行き着くと

言っています。

 

そしてその集合的無意識に

行き着く手前に、民族意識や

血縁意識、家族意識などいった
「意識の階層」があるというのです。
 

つまり、個人の顕在意識(ふだん自覚している意識)⇒ 

個人の体験意識 ⇒ 家族、血縁意識 ⇒ 

民族意識 ⇒ 人類意識 ⇒ 集合的無意識

 

のように意識が折り重なっていると

考えられます。そして睡眠とは、意識がこの階層順に

広がっていく過程だと考えられます。

 

ちょっと奇異に聞こえるかも知れませんが、

睡眠中、体が活動を低下させるのとは逆に、

睡眠中の意識は無意識へと解放され、

どんどん「活性化」していくのです。

 

ここに眠りの秘密があります。


「意識」を無意識の側から見るならば、

私達がふだん「意識の主人」とみなしている

顕在意識は、実は個室部屋に

いるようなものです。

 

一方、すぐ下の「家族・血縁意識の層」
は大広間にたとえられるでしょう。

ここでは自分の意識が、両親、兄弟、

親戚関係の意識と接触します。

 

意識が無意識下に広がるというのは、

自分とは別の意識と「つながっていく」と

いうことなのです。眠りの行為の本質とは、

「意識のつながりを求める行為」だと

言えるのです。

 

個室にいる意識(=顕在意識)は、

個人の意識として隔離されるので、

プライベートは守られています。

でも、そこにずーっと居ると寂しくなって

きます。そこで大広間に出て行き、

より近しい人との「つながり」を

確認しようとします。

 

だから、私達は眠るのです。

 

また、大広間に居っぱなしだと、

今度は、どこからどこまでが自分なのかが
わからなくなってきます。

そこで、個室部屋に戻ろうとします。

 

こうして、人はまた眠りから「目覚める」のです。

人は生きている限り、眠ったままや

起きっぱなしということは出来ません。

呼吸と同じように、出たり入ったりを

繰り返します。
 

眠りに課題のある人は、血縁関係(親、親戚との関係)

に深刻なストレスを抱えていたり、

自分でも気付かないような家族や地域社会、

職場での人間関係の問題を抱え
込んでいたりします。

 

つまり「つながりたくないので眠れない」という訳です。

親、兄弟が寝ている間に起きて、彼らが起きている間に寝る。

これは引きこもりの子供達の
顕著な行動パターンだそうですが、

「眠りの本質」が、こういうところにも現れているのかも…