さて、前回の記事より「おばけキャベツ」のお話。
このキャベツとの出会いは、5年ほど前の岩手町農村青年クラブ会長時代でした。
OBとの会話の中だったかと思います。

OB「昔は沼宮内も南部甘藍(ナンブカンラン)の産地で、国鉄の貨車で首都圏に出荷したもんだよ」

私 「その話は聞いたことがあります、何でもキャベツ御殿が建ったとか」

OB「そうそう、貨車いっぱいにキャベツが詰まっててなぁ・・・。」

私 「(想像するにすごい光景だよなぁ)そういえば、今は春系キャベツが主流ですよね。南部甘藍の種なんて無いですかね」

OB「うーん、あのじいちゃんならもってるかもしれねぇなぁ。でも、今種取れる人なんているんだろうか?」

私 「ダメもとでいってみます。京都の地野菜も注目浴びてきているみたいしだし、何かのネタになればと」

OB「そういや北海道にも札幌甘藍なんてあるって聞いたぞ、たしか、種は南部甘藍から流れていったとか。向こうにはおっきくなるものもあるとか。テレビで見たような。だれかに聞いてみな」

私 「ホントですか? 何かのイベントに使えるかな?」


 少々長くなりましたが、きっかけはこんな会話だったかと思います。
農業に関係ある仕事をしていますと消えていく知識と技術に触れる機会も多くあり、日ごろからもったいなく感じていました。
 南部甘藍に興味を持ったのもそんな気持ちから、それからネットと人脈を駆使して調べまわりました。
 そして、南部甘藍の種は入手するのが困難なこと、しかし、札幌に重量15~20キロにもなる「札幌大球」と呼ばれるキャベツの品種が存在すること。
寒玉系の品種のため生食には向かず、札幌市郊外でニシン漬などの加工用に少量生産されていることなどがわかりました。

 そして、昨年から岩手町産業祭りのコンテスト用に町内のあちこちで植えられています。



 さて『ネタの提供者としては今度こそ優勝を目指すぞー!!』