削らず、貼り付ける進化した0.1mmべニア。
ルミネアーズ(Lumineers)。
沢山のお問い合わせをいただいていますので、
今日は、もう少し、詳しく。
まず、ルミネアーズの物性や利点・欠点は、
日本で最初にこの治療法を導入され、
治療実績をすでにお持ちのこの医院のものを参考にして下さい↓
http://www.kougakukai.com/chiryou/lumineers/
(写真はDENMAT社提供)
この写真にあるように、
左のルミネアーズは結晶粒度が、
他のセラミックと比較すると非常に小さい。
これが最大の特徴でしょう。
だから、究極に薄くできる !
(他ではなかなかやってくれないです)
ふつうのセラミックでは、経年的に咬み合わせを維持している歯が咬耗すると、
歯よりも硬いセラミックは天然の歯とは違い、削れないため、
セラミックが欠けるか、対合の歯が削られるということがおこります。
それによって天然の歯のほうに傷がいかないのです。
ですから、噛み合う歯にとっても歯にとっても優しいということです。
(何故だか、省略されやすい話ですが、
歯より硬い修復物を装着した患者さん全てに共通しますが、
いずれにしても力の受容限度というものがありますから、
装着したら終わりではなく、数年ごとに歯科医院に行き、
細やかな咬み合わせの調整を受けられることが
お口や修復物のトラブル防止につながっていきます。)
ただし、上の写真で注意してもらいたいことは、
右のラミネートべニアの形成量についてです。
べニアでここまで削るのは、ほとんど、MAXに近い状態です。
この写真は、内側以外は、MAXで形成されていますね。
(なんで、見た目のためにこんなに歯を削らなきゃならないんでしょうね。。。
これが嫌なんですよ!!これが!
だから、削らなくてもいいルミネアーズをお勧めするのです(*^_^*))
しかし、逆に言うと、べニアでは、ここまで削るからこそ、
他の天然歯と同じような色だしが可能なのであって、
削らないルミネアーズには、色だし合わせは
ほとんど求められないということです。
ですから、ルミネアーズは、基本的に上顎3~3までとか、
4~4までというように一律に貼り付けて、
「WAO!真っ白で綺麗な歯!
急に垢ぬけたわね~~!あれっ?歯を白くした??」
って、感じの知人のリアクションを期待してする治療ということになります。
ホワイトニングでいうと、最高級の白さ!
ルミネアーズを一部にだけする場合は、
貼り付けない他の歯を同時にホワイトニングすることで、
やっと全てが真っ白で美しいハリウッドスマイル!って、感じに。。。。
日本人の場合、もともとの歯が黄色っぽい人や透明感が強い方が多いから、
最高級のホワイトニングのすりガラス効果
(透明感というよりも白のハレーション効果)と一緒に
行わないと、ルミネアーズの歯だけが、
みょ~に浮いた感じになってしまう可能性がありそうです。。
また、この右側の写真の嫌な点は、
11の不細工さ!なに?!ラミネートなのに、こんなに分厚いの!!?
って、歯科医ならみんなこの写真をあんぐりして見てしまいます(;一_一)
これは、多分、もともとラミネートべニアをする以前の歯並びが
11が内側に入っていたのをべニアで前に出して
歯並びまで変えちゃった症例だからなんでしょうね。。。
こういうことは、実は、ルミネアーズでもやっちゃうことがあります。
この右の写真。
これは、日本人に多い、叢生の症例。
右上の写真のように、11が中に入って22が飛び出ている、
そして、33も内側に入っている歯列がプアな人。
こういう人、多すぎです!日本人!!
こういう人が時間のかかる矯正ではなく、
べニアやルミネアーズで歯並びも白さも一緒にささっと治そうとすると、
22を結構削って、11の唇側に厚めのべニアを貼り付けて、
33の唇側にも貼り付けるということになりますから、
出来上がりが、前からみると超~綺麗な歯並びだけど、
裏や舌から見るとこんな感じ。。。ってことになってしまいます。
これ、仕方がないんですよね。。
そして、その度合いが非常に激しい場合は、
本来ならば削らなくてもよいルミネアーズとはいっても、
22を大きく削る必要があるのです。(従来のべニアほどではないですよ。もちろん)
ですから、術前の診査・診断・カウンセリングが十分に必要で、
ちゃ~んと、説明してもらって、よ~く考えることが契約前に大切なんです!!
まあ、こういう歯並びがガタガタしている方は、
裏側のガタガタ歯並びにはず~っと慣れてきていらっしゃるし、
見た目が良くなって、歯が逆に磨きやすくなったと喜ばれるとは思いますが。。。
もちろん、歯をどうしても削りたくない人は、
術前矯正をされてもいいですよね。。
(当医院の成人矯正は全顎でインビザラインでトータルフィーで65万円
矯正認定医によるワイヤー矯正でトータルフィーで85万円)
この辺は、ご自身がなにを求めるかという
価値観とよ~く照らし合わせてお決めになるべきことですから、
歯科医師は、情報提供とその手助けしか出来ません。
自費治療の契約をする前には、しっかり勉強し、
しっかり悩むというプロセスがとても大切です。
もちろん、現状のまま放っておくという選択もOK♥
こういった、最高のハリウッドスマイルをGETできる
アメリカ審美歯科の最前線の治療が
日本でもやっと、選択可能になったということが、
ガラパゴス化していた日本にとって、素晴らしい進歩だと思います。