5月も後半に入り、当院でも施術中によく話題になるのが『運動会』。
「うちの子、私に似て運動神経ないんですよね~」、「運動神経って鍛えられんですか?」
といった会話をよくするのですが・・・
まずはじめに、私たちのカラダには『運動神経』と呼ばれる神経は存在しません。
『運動神経』とは、脳がイメージした動きやフォームをそのままスムーズに筋肉に伝える
ための伝達システムです。
立つ、歩く、座る、走るといった基本動作もイメージした動きを脳が筋肉に指令を出すこ
とで行われていますから、日常生活をなんの支障もなくおくれていれば運動神経は十分に
あるということになります。
しかし、速く走るとなると話は変わってきます。速く走る為にはいろいろな情報が必要です。
スタート時のポジション、タイミング、角度、腕の振り方、足の上げ方、直線なのか、カーブ
もあるのか・・・etc
これだけ複雑な指令を脳が毎回出すのは無理なので、ある程度動きを自動化させ基本
動作の『内部モデル』を構築させておく必要があります。
この『内部モデル』を多くもっているか、いないかが運動神経のよさに繋がってきます。
運動神経は年齢を重ねるごとに鍛えることが難しくなってきます。
基本的な『内部モデル』は幼児期にほぼ出来上ってしまうので、幼い頃から外遊びや
いろいろなスポーツをやることで『動きの経験値』をあげていくことが大切です。