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日銀は金利操作の運用を見直し、これまで0.5%程度としてきた長期金利の

変動幅の上限について、市場の動向に応じてこの上限を超えることも容認して

金利操作をより柔軟に運用することを決めた。

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うーん、どうなんでしょう?

 

というのは、日本の労働者全体で見れば、実質賃金は下がってしまって

いるのですね。

 

また、今年はベースアップした企業でも、来年度はどうなるか。

 

私は、ちょっと怪しいのではないかと思っています。

「まあ、去年頑張ったから、2024年は上げなくていいよね?」というような・・・。

 

私の勤めている会社も、年明けにはベースアップの話は全然出てなかった

のですが、春、急に

「物価上昇率を超えるベースアップを行うことができた」

なんて、誇らしげに人事情報に掲載されていたものです。

 

 

しかし、物価上昇に伴うベースアップって、そんなに簡単なものでもないでしょう。

 

来年の年明けはまだ、消費者物価指数がそれなりの値になるのではないかと

思います。(1%台か、それ以上かわかりませんが・・・)

 

そうなると、来年度もさらに賃金を上げないと、従業員としては収入が

減ることになってしまいます。

 

よって、物価が上昇し続ける限りは、定期昇給に物価上昇分を足さないと

いけないわけです。

(定期昇給に物価上昇分を含める方法もありますが、そうすると実質的な

収入がほとんど増えないこともありうる)

 

そのためには、会社の利益を増やす必要があります。

しかし、消費者の中には既に財布の紐を締めている人たちもいるかと思います。

(特に、実質賃金が下がっている人)

 

そうすると、販売価格が上げられない → 利益が増えない、という悪循環に

陥ります。

 

 

また、前にも書きましたが、物価が上昇し続ければ、既に銀行に預金してある

お金は(価値が)減っていくのです。

 

どうも日本人は、この辺りがピンと来てない人が多いのではないかと思います。

下手すると、実質的な収入が減る + 預金しておいたお金も減る、という

ダブルパンチになるわけですね・・・。

 

 

私としては、2024年春の賃金動向が正念場なのではないかと

思っています。

 

これで実質賃金がさらに下がることになると、かなりマズイでしょうね。

 

※他人事にように書いていますが、私自身、結構ヤバいことなっていると

思っています。

以前は、休みの日に近くのファミリーレストランでモーニング食べたり

していましたが、「ああ、そんなときもあったっけ・・・」というような。