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新年度の4月、値上げする食品や飲料は5100品目を超えることが

信用調査会社の調査でわかりました。

ことし2月に次ぐ「値上げラッシュ」になるということで、調査会社は

「頻繁で断続的な値上げの動きは10月ごろまで長引く可能性がある」と

話しています。

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新型コロナウイルス感染拡大時、「コロナが落ち着いたら」というセリフが

合言葉のように言われていました。

 

今回の値上げも同じように「今、なんとか乗り切れば」という気にはなります。

 

しかし、値上げ幅は徐々に小さくなり、ある程度は値下げされるモノはあると

思いますが、前の値段まで戻ってくることはないと思うのですね。

 

 

以前より、天候不順で野菜の値段が急に上がったりすることは、ときどき

ありました。

ただ、天候不順も永遠に続くわけではないので、しばらくすると元の値段に

戻ってきたものです。

 

しかし、今回の値上がりの場合、元に戻せる要素はあるのかと。

 

 

海外は日本よりもインフレがひどいので、日本への輸出品だけ安く売って

くれるわけもない。

 

戦争が落ち着いたところで(どうすれば落ちつくのかわかりませんが)、

サプライチェーンは元通りにはならないでしょう。

 

また、新冷戦ということもよく言われています。

これも、ひどくなることはあっても、急に「いやー、みんな仲良くやりましょう!」

とはならないでしょう。

 

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今年度、余裕のあるベースアップがあった人たちは良いのですが、

私も含め「実質、賃金は下がっている」人も多いです。

 

年度途中からベースアップというのも考えにくいので、少なくとも1年は

同じ状態が続きます。

 

しかし来年度も賃金が大きく上がるかどうかはわからないし、物価は

下がりそうにない。

 

 

「長期戦を覚悟して」というのも違うでしょう。

長期戦と言うのは、時間がかかるけどいつかは終わる、という想定なので。

 

これはもう終わらないのだ、元には戻らないのだ、という考え方に変えるしか

ないのかもしれません・・・。

 

 

大げさかもしれませんが、日本にとって、結構大きな転換点なのでは

ないかと思ったりしています。