私ならこれくらい大丈夫だけど!あなたは辛かったの(加害者)校長命令!いじめの加害者に謝罪しろ!③ | 元中学校教師が教える学校のウラ話

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公立の中学校で25年間、勤務していた私が「クラス替えの仕方」「修学旅行」「部活」「未納」「モンスターペアレント」「学級崩壊」「いじめ」「不登校」「人事異動」など、今まで話すことができなかった、学校のウラ話をお伝えしていきます。

私が教師を辞めた理由③



1.ハナさんに対するいじめ発覚!
2.子供が謝罪をするだけでいいです(被害者母)
3.被害保護者の意向を尊重して謝らすだけにしよう!
4.加害保護者には伝えなくていいの?
5.いじめ加害者への対応
6.いじめの加害者を相談室に呼び出しての指導!
7.本気で謝る1人の加害者
8.私は平気だけど、ハナさんはつらかったんだね!(加害者の言葉)



1.ハナさんに対するいじめ発覚!

ある夜、「ハナさんという女の子がいじめにあっている」という情報を私のクラスの生徒が伝えてきてくれました。

その生徒に話を聞くと、ハナさんはクラスや部活でいじめにあっていると言うことでした。特に部活でのいじめがひどいと言うことだったので、私たちは、その証拠を見つけるためパソコン室へ向かったのです。

そこで、見つけたのがハナさんをいじめるためにつくられた「謝罪文」「ラブレター」「遺書」の3つでした。

その内容はとても、酷いものでした。

そこで、私(生徒指導主事)と担任はすぐにハナさんの家に謝罪と状況確認に向かいました。

→「酷すぎるいじめの実態!」をご覧下さい。
→「遺書」「謝罪文」「ラブレター」の内容はこちらをご覧下さい。


2.子供が謝罪をするだけでいいです(被害者母)

いじめの実態とハナさんの気持ちを聞いた私は、ハナさんにこう伝えます。

「絶対に、仕返しされないようにする!」
「どんな状況になっても味方をする!」
「学校として君を守る!」

すると、ハナさんのお母さんはこのように言います。

「AさんとBさんには、謝罪をしてもらうだけでいい。」
「AさんとBさんの保護者から謝罪をしてもらう必要はありません。」
「いじめがなくなればそれでいいです。」


3.被害保護者の意向を尊重して謝らすだけにしよう!

学校に帰り、主任と教頭に報告をします。すると、主任と教頭はこのように言いました。

「ハナさんの保護者の意向を尊重しよう!」
「明日、AさんとBさんに謝罪をさせればいいだろう!」

私は教頭と主任にこのようにたずねます。

「AさんBさんにどのように伝えますか?」
「誰が気づいたことにしますか?」
「どのように指導しますか?」
「再発防止の支援はどうしますか?」

すると、教頭と主任はこう答えます。

「先生(私:生徒指導主事)に任せるよ!」


4.加害保護者には伝えなくていいの?

ハナさんのお母さんが「保護者からの謝罪はいらない。」と言っているとはいえ、加害者の保護者にいじめの事実を伝えないわけにはいきません。

私は教頭と主任にその旨を伝えます。すると教頭はこう言いました。

「ハナさんのお母さんが謝罪はいらないと言っている。」
「加害保護者には伝えなくていいだろう!」
「夜も遅いから、迷惑になることだし!」
「AさんもBさんも、保護者に言われるのは嫌だろう!」
「これからのこともあるし、被害保護者もいいと言ってるし!」

確かに、夜の10時を回っているので、その日に加害保護者に伝えることはしなくてもいいと思いました。ただ、私はこのような気持ちをもっていました。

「明日、加害保護者にも伝えたほうがいいのでは?」
「軽く謝罪をさせるだけでいいのか?」
「再発防止にならないのではないか?」


5.いじめ加害者への対応

教頭と主任(後に校長も)の決定として、AさんとBさんの保護者にはこのことを伝えないことになっています。

実際、AさんとBさんが心から謝罪をして、「いじめ」をしなくなれば全く問題はありません。

しかし、あれだけのことをばれないようにやっていた2人です。そんなに簡単にいくとも思えません。

そこで、私はことの重大さを2人に分かってもらうため、このような対応を考え、主任に提案をします。

「学年部の先生(全部で6人)と部活顧問の7人で、2人に話をしましょう!」
「見つけたのは、顧問の先生にしましょう!」
「データ整理をして、見つけたことにしましょう!」

すると主任はこう答えます。

「そうだね!」
「それでやろう!」
「進行はまかせるね!」


6.いじめの加害者を相談室に呼び出しての指導!

翌日の放課後、Aさん、Bさんを相談室に呼び出します。

相談室には7人の先生が待っています。

AさんとBさんは驚いたようです。

そこで、私が「遺書」「ラブレター」「謝罪文」を2人に見せ、このように伝えます。

「顧問の先生がこんなデータを見つけた!」
「ハナさんに確認したところ、それらを2人から渡されたと確認できた。」
「他のパソコン部の子たちにも確認した。」
「ただ、ハナさんはこのように言っていた。」

「私にも悪いところがあるので・・・」
「謝ってくれて、2度としなければいいです。」
「相手の親に謝って欲しいなどもありません。」

「それでも、この内容は許せない!」
「ハナさんの意向をくみ取って、君たちの親には言わないが、しっかりと反省してくれ!」


7.本気で謝る1人の加害者

その後、各先生たちにも指導の言葉をいただきました。

Bさんは、自分のしたことのひどさを反省したようで、担任の先生の言葉を聞いてから、泣きながら返事をするようになりました。

ただ、Aさんの表情はほとんど変わりません。

先生たちの指導の言葉が終わり、担任が相談室にハナさんをつれていきます。

Bさんは、ハナさんを見たと同時に、泣きながら何度も謝罪をします。

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

Bさんの謝罪に対して、ハナさんは何度も、何度もこう答えます。

「私こそごめんなさい!私こそごめんなさい!私こそごめんなさい」

Bさんは、家に帰ったあと、自分から親にこのことを話したそうです。

そして、母親と父親にこっぴどく叱られ、母親と父親がハナさん宅にBさんをつれて謝罪に行ったそうです。


8.私は平気だけど、ハナさんはつらかったんだね!(加害者の言葉)

次はAさんが謝罪する番です。しかし、Aさんは、ハナさんにこのように謝罪?します。

「『謝罪文』とか書いてゴメンね!」
「悪気はなかったんだ!」
「冗談だから!」
「私だったら、やられても大丈夫だけど!」
「ハナさんはつらかったんだね!」
「もうしないからね!」

その言葉を聞いた私は、Aさんが全く反省していないことに気づきます。

さらにAさんはハナさんに向かってこう言いました。

「私も悪いところを直すから、あなたも直してね!」

この言葉を聞いても、主任も、担任も、顧問も、授業を教えている先生も、誰も何も言いません。

そして、皆一様に私の方見ています。多分、こう思っていたのでしょう!

『こういう時はどうすればいいの?』
『誰が何を言えば良いの?』
『このままでいいの?』

 

→反省していない加害者に何も言えない教師たち!

 

 

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