学級編成会議でなかった名前が名簿にある?!
1.クラス替えの最終決定権は校長!
2.小学校時代に学級崩壊した学年
3.学級崩壊主犯格の5人をどう分ける?
4.新クラス名簿完成!「エ~ッ!この子いた?」
5.主犯格5人のうち4人が私のクラス!?
6.主犯格のクラスが変わった理由
7.学級崩壊主犯格4人のいる元気なクラス
8.成人式での本音トーク
→中1のクラス替えは誰がするの?(クラス替え③)
→子供の悪口を言う教師!(クラス替え④)
1.クラス替えの最終決定権は校長!
今まで、「クラス替えの仕方」を紹介してきました。基本的に紹介した「クラス替え」の手順に従って学級編成会議は行われます。
4月になると、学年部の先生が発表されます。そこで、学年主任を中心に各クラスの担任が決めていきます。
しかし、あくまでも最終決定権は学年主任、そして、校長にあります。ただ、クラス編成会議で決まったことが変更されることはほとんどありません。
2.小学校時代に学級崩壊した学年
ある学年を担当することが決まりました。その学年は、小学校時代、学級崩壊をした学年です。
その中には、小学校の先生にことごとく反発して、クラスを学級崩壊に導いた主犯格の子どもが5人(A、B、C、D、E)いました。
私は、中学1年のときに主犯格の2人(A、B)の担任をしました。少し元気すぎる二人でしたが、その元気を学級のリーダーとして活きるように支援していきました。
結果、1人は学級委員、1人は体育祭のクラスリーダーとして活躍するようになったのです。もともと、学級崩壊をリードしていた2人だっただけに、人をリードするのは得意だったのです。
学年の先生からはもちろん、部活や他の学年の先生からもリーダーとして認められる存在になりました。
3.学級崩壊主犯格の5人をどう分ける?
中学2年のクラス編成会議では、主犯格の5人をどうするかが話題となりました。
私は昨年も担任した主犯格の2人(A、B)を引き続き担任することになりました。また、主任に頼まれ、主犯格の1人(C)も担任することになりました。
そして、若い先生が学年部に来ることはわかっていたので、そのクラスには主犯格は入れないことになりました。学級編成会議で決まった内容がこれです。
1組(私のクラス) 主犯格 2人(A、B)+1人(C)
2組(30代前半) 主犯格 1人(D)
3組(40代後半) 主犯格 1人(E)
4組(新採2年目) 主犯格 0人
その学年のクラス編成が終わった3月の終わり、新2年部の先生が発表されました。
担任は当時30代後半の私、40代後半の先生、そして、30代前半の先生、大学を出て2年目の若い先生の4人でした。だいたい予想通りのメンバーです。
4.新クラス名簿完成!「エ~ッ!この子いた?」
4月の最初の学年部会で主任がこういいました。
「クラス名簿をつくりました!」
「気になった所は少し変えました!」
「今年はこれで行きたいと思います!」
「では、名簿を配ります」
その名簿をみた私は驚きました!
『エ~~~ッ!!この子いたっけ?』
5.主犯格5人のうち4人が私のクラス!?
名簿の私のクラスには、なぜか学級崩壊の主犯格5人のうち4人の名前が入っていました。さらに、その4人も前に決めた子と違ったのです。配られた名簿はこうでした。
1組(私のクラス) 主犯格 4人(B、C、D、E)
2組(30代前半) 主犯格 0人
3組(40代後半) 主犯格 0人
4組(若い先生) 主犯格 1人(A)
当時、生徒指導主事として、いろいろな経験をしていた私ですが、こんなことは初めてです。
6.主犯格のクラスが変わった理由
後でわかった話ですが、2人の女性教諭が校長にこう言ったそうです。
30代
「私は子どもが小さいので、Dが何か問題を起こしても対応できません!」
40代
「私は担任はイヤです。担任をしろと言うならEは入れないで下さい!」
それを受けた校長は、主任にこう言ったそうです。
校「2人の先生の所には、主犯格は入れないように!」
そこで、主任が考えたのがこのクラス編成です。私のクラスに主犯格の4人を入れ、若い先生のクラスに主犯格の1人を入れたのです。ちなみに若い先生のクラスになったのは私のクラスで学級委員をしていたAだったのです。
そのときは、主任や校長先生に失望しましたが、1年後に私はこう思っていました!
「どうせなら全員いたほうが楽しかったな!」
7.学級崩壊主犯格4人のいる元気なクラス
パワーを持った生徒が多かったこのクラス。合唱コンクールと体育祭のどちらも優勝することができました。
もちろん、いじめもなければ、不登校の生徒もいません。みんなが仲良く、楽しく過ごせるクラスになりました。
8.成人式での本音トーク
それから、5年後、成人式でおもしろい話を主犯格のCやD、Eから聞きました。
「中1のとき、AとBが先生と話していることにビックリしたんだ!」
「さらに、AとBが先生に笑顔を見せてるのには本当に驚いたよ!」
「だって、『先生たちは敵だ!』って言ってたAとBが笑顔で話してるんだよ!」
さらに、こうも言っていました。
「2年の時のクラス発表はビックリしたよ!」
「だって、A以外が全員同じクラスだったんだから!」
「先生が担任ってすぐ分かったよ!」
「でも、主任もおもしろいことしたよね!」
「俺たちを信用してくれてたのかな?」
本当の理由を教えたい所でしたが、そこは我慢をしました。
→発達障害の子のお世話係(クラス替え⑦)
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