結婚の誓い。
富める時も(無かった)
貧しき時も(日常)
楽しき時も(沢山あった)
悲しき時も(沢山あった)
健やかなる時も(あった)
病める時も(まさに今)
死が分かつ迄、共に愛し慈しんで支え合って生きて行く。
大学病院へ行くと、待合室は沢山の人々。
車椅子の人も多い。
妻が夫を押す。
夫は無愛想で文句を言う。
妻は、ハイハイと受け流す
夫が妻を押す。
夫は優しく声かける。
妻は有り難うと感謝する。
娘が親を押す。
娘は結構、口調がキツイ。
親は、ハイハイと受け流す。
息子が親を押す。
息子は無口だけど、話す時は口調が優しい。
親は、言われる通り。
介護施設の人が押す。
的確だし愛想が良い。
お仕事だもの。
私達も近い将来。
子供には絶対頼らない。
介護制度を利用しながら、死が分かつ迄、支え合って生きて行くと決めている。
そして今。
夫が分子標的薬の副作用の手足症候群で、爪周囲炎になった所に薬を塗り包帯を巻く。
私の背中の薬疹の部分に薬を塗ってくれる。
謎の背面痛をマッサージしてくれる。
有り難うなんて言わない夫婦だったのに、今は「有り難う」「どういたしまして」「お互い様」のオンパレード。
貧しくて悲しくても、健康だったら乗り越えられる。
病んだ時。
痛みを含む体調不良を半減軽減させてくれるのは、医者や薬では無く配偶者のみ。
最後迄読んでくれた方。
喧嘩して腹がたっても、絶対、お互い必要な時がくるからね。
頑張って〜。