顔見世・夜の部③ | *sakura日和*

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歌舞伎好き 観劇や読んだ本などの感想・仕事のこと・作ったもの・日々のこと…など、ぼちぼち書いてます。




*「勧進帳」

どの劇場でも
どの役者さんでも
勧進帳の開演前は劇場内の空気が変わる気がして
この演目が特別なものであることを感じます。


富樫を演じるのは愛之助さん。
出の場面で
前回よりも風格を感じました。
番卒に千次郎さんがいるのが嬉しいはにかみ

三味線で「勧進帳(寄せの合方)」を練習しているので
どこで弾くのか気になってました。
これは…とすぐにわかったのと
プロの演奏が聴けたのが嬉しくて
三味線弾きさんに目が釘付けおぉ!
三味線で練習する度にこの舞台を思い出しそう音符

ちょうど富樫さんと
太刀持役の福之助くんが良く見える席で
福之助くんがずっと同じ体勢はやはり大変らしく
時々体勢を立て直しながらも
目線はまっすぐ前を向いている姿が健気で・・・。
愛之助さんもこんな感じだったのかな…とか
福之助くんも大きくなったら富樫役を…と思うと
感慨深いものがあります。

富樫と弁慶の丁々発止の駆け引きでは
緊迫感漂うふたりの演技に目が離せず
魅入ってしまいましたキラキラ

海老蔵さんの弁慶は
今まで観た海老蔵さんのお役の中で
一番よかったかも・・・。
成田屋さん独特の台詞まわしで
所々何を言っているのかわからなかったり
汗や唾がすごかったり…
でしたが。

壱太郎さんの義経は
気品が感じられます。
仕方ないこととは言え
義経を打ったことを詫びる弁慶の姿に
思わずもらい泣き…makovv

幕引きに相応しい
いい舞台でした好
このうえないよいお席で観ることが出来て
しあわせですハート







                                              桜*sakura*桜