休養中に見ていたニュースで、


エリート大学生が女性に強制わいせつ、という裁判を扱っていた。


「その女性は自分より頭が悪いと思い、何をしてもいいように考え始めた」
と。







ばかな。









私は医師の知人や患者さん、いろいろな人と関わってきた。
エリートもいればそうでない人もいた。




思い出すのは超エリート医師、日本最難関と言われる大学の男性医師のこと。
彼は自分の妻をいつもバカ扱いしていた。
働きたいと話す妻に
「おまえみたいなバカに何ができる?おまえが社会に出ると世間には迷惑なだけだ」
と言い続けた。


妻は立派な大卒の女性なのに。


妻は子供のために離婚もせずに耐えた。







頭がいい、それは素晴らしいことだ。
いい大学を出るには、それなりの努力もしたであろう。
それは充分に評価する。



しかし、自分よりも頭の悪い相手の価値を低いと考えたなら、
その時点でそれは誰よりも劣った部分を持った人間である。



頭脳という長所を手に入れる反面、人格面では決定的な短所を棲みつかせてしまったのだろう。







先の大学生は学校を辞めたくないと訴えている。
辞める辞めないは示談の展開に委ねるしかないが、


この後に及んでまだ、学歴という取るに足らない価値観を是正できていないことが問題だ。






勉強がしたいなら、どこでだってできる。
京都でも大阪でも、アメリカでもできる。



今の自分の既得権を手放すことの大きさと
女性の受けた屈辱の大きさ、


どちらが問題かは頭のいい人間にならわかるはずだ。









虫垂炎療養で暇なので、
いつもは書かないようなBlogになってしまいました。
読み流してください。