続き記事ですので、未読の方は『ステパン・バンデラ1 生まれから学生時代』からお読みください。
バンデラの最後
バンデラはソ連の暗殺者から数度狙われますが、OUNとドイツ警察が協力して阻止してきました。
しかし、ついにバンデラにも終わりの時が訪れます。
1959年10月15日、ミュンヘン、その日は暖かい日でした。 現地時間12:50。手に新聞を巻き付けた若い男が、バンデラが住んでいる5階建てのアパートの正面ゲートをカギを使って開け入っていきました。数分後、バンデラが右手に買い物袋を持って現れ、アパートの入り口をくぐります。バンデラは、無表情の若い男が階段を降りているのを目撃します。若い男はバンデラのそばを通り過ぎようとした時、新聞を巻き付けた手を振り上げます。バンデラは、常に右脇の下にあったピストルを左手でつかもうとしましたが間に合いませんでした。（バンデラは左利きでした。）
…小さい発砲音があり、霧状の液体がバンデラの顔に吹きかけられました。
男は、バンデラの体が階段から落ちる音を聞きませんでした。また袋から散らばって血のように広がった赤いトマトも見ませんでした。若い男はアパートから出てゲートを閉めました。若い男は公園に向かって歩き、そこで何かの金属を小川に投げ入れました。
バンデラを暗殺した男は、ソビエトのエージェント、ボグダン・スタシンスキー。
ボグダンは、これより2年前に、同じミュンヘンで、OUNメンバーであるレフ・レベト（ミコラ・レベドとは別人）も暗殺していました。
暗殺方法は同じでしたが、今回はより改良された武器を持っていました。使われたのは噴霧式の暗殺専用銃で、KGB特別研究所で作られました。専用銃は青酸を含むアンプルを、吹きかけるものでした。液体を吹きかけられた犠牲者は、心臓の冠状血管が即座に収縮し、心停止につながります。使用者はそれほど強い影響を受けないため、付属の解毒剤を飲む余裕があります。
検死した法医学の専門家は死因をまったく特定できませんでした。（バンデラは誰でしたか。 ステパーンバンデラの本当の伝記）（Bohdan Stashynsky's Gas Gun | Warehouse 13 Artifact Database Wiki | Fandom）
バンデラの暗殺は不審点がいくつかあるため、ソ連による犯行の他に、頑迷なバンデラを持て余した西側の犯行説もありますが、よくわかっていません。
当初CIAはレベドの暗殺を把握して居らず、バンデラ暗殺はウクライナ民族主義者の身内の犯行だと考えていた。そのためボクダンの供述を信用せず、西ドイツ警察に引き渡した。
その後、西ドイツ警察の捜査でボクダンの供述が正しいと立証。ボグダンは4年間刑務所で過ごした後、仮釈放された。再びCIAの管理下になったボグダンとその妻は、整形して顔を変え、南アフリカのIDを発行され移住したと言われている。しかし2000年代にボグダンとその妻がウクライナの故郷の村を訪れたいくつかの報告があり、南アフリカではなく、米国または西側諸国で定住している可能性が示唆されている。（ボフダン・スタシンスキー - ウィキペディア）
不審点
- 暗殺がバンデラが米国に渡ろうとする寸前だった
- 暗殺される直前、警護をバンデラが追い払っていた
- 暗殺の後、暗殺者ボグダンは、西ドイツ女性と恋愛の末、1961年に西側に亡命した
偉大で時代遅れになりつつあったOUNの指導者この世を去りました。しかし、OUN-UPAはUHVRへと名前を変え、何事もなかったようにCIAの下で、冷戦期に適応したプロパガンダ作戦に従事します。それに関しては、次のミコラ・レベドの記事で書きます。
『S・バンデラの葬儀(1959年6月20日、ミュンヘン、FRN.』
ダジボーグとの対話
フミ：バンデラ、やっと終わりました😩
最初は面白かったのですが、コノバレッツと比べて、ただひたすら殺戮に関わっているだけの男なので、うんざりしてきました
まだ穏健派のメリニクの方がいいですね
穏健派と言ってもナチス協力者でユダヤ人虐殺に加担しているのには、当時のウクライナの状況に絶望感しかありませんけど
ダジボーグ：おいおい、それではまだ理解が不十分だ。
バンデラは人望があったし、現代ウクライナの英雄だぞ？
彼にまったく人望がなければ、彼の分派OUN-Bは生まれなかったし、むしろ穏健派より人数は多かった。策略と暗殺だけでリーダーになったのなら、収容所に入ったところで彼の派閥は分裂しただろう。しかし、そうはならなかった。もっとよく勉強しなさい。
フミ：ゲゲッ
はぁ、しょうがない
記事を書きながら話は聞いていたんですが、バンデラさんを改めてお呼びして話を聞きますか。
≪バンデラの意識を呼ぶ≫
フミ：バンデラ、あなたのリーダーシップ、皆が付いてきた秘訣を教えてください。
バンデラ：私は私利私欲のために動いたのではない。父や多くのウクライナ独立の英雄達の意志を体現したに過ぎない。
ロシアやアカ、ユダヤは私を罵ったが、それでも私の精神力をけなせる者はいない。
私は常にウクライナの栄光と独立の為に、戦い続けた。
フミ：確かにロシア側の悪口で、「ナチス協力者、虐殺者、猫殺し、チビ（157cm）、実は周りからも馬鹿にされていた。家族に暴力振るっていた。ゴミを家に持ち込む精神病だった。ホモだった」とか色々と言われていますが、精神力、信念はバカにしたものはありませんね。
ドイツからの工作費を着服したから刑務所に入ったという主張はありましたが、それぐらいでテロ組織のリーダーは捕まらないでしょう。
バンデラ：私は、皆の理想の体現者だったのだ。
フミ：我欲では無かったから人が付いてきたと。。。
しかし、暗殺指令出しまくりの虐殺者。
バンデラは長期間刑務所にいたから、直接の虐殺命令は出していないのですが、どう考えても虐殺の起点になった人ですよね。こんないかれた男と関わりたくないなぁ
ダジボーグ：それは間違っている。
既に日本にも多くのいかれた人間達がいて、それが政府の中枢まで食い込んでいる。
今話題になっている統一教会などもその極一部だ。
CIAが、元ナチスや統一教会などの信念を強烈に信じる人々を使うのは、彼らが少数でもとても効果的なコマとして使えるからだ。100人の日和見主義者よりも、1人の信じ切っている人間の方が、工作活動には遥かに有益なのだ。
そういう意味では、CIAが好んで使う人間は、信者であると言える。
フミ：なるほど。
バンデラ、あなたはどのようにその強い信念を身に付けたのですか？
バンデラ：強くなるよう意識する。精神を鍛えるのはもちろん、これ以外のことは何も受け入れいないと決意するのだ。これが絶対だ。
私の場合は、国家主義、ウクライナの独立。
その為に不要なアカと一体となっている邪悪なユダヤ、外人のポーランド人やロシア人を殺し尽くして、彼らが全員逃げ出せばいいのだ。
バンデラ：これが真実でそれ以上に大切なことは、外に何もないという信念を作ったのだ。
だから私は、自分の身に不利になるとわかっていても1941年6月30日のウクライナ国家設立の宣言をしたし、ナチス・ドイツの撤回圧力にも屈することはなかったのだ。
それらの脅しや圧力は、私の信じるウクライナ独立からしたら、私の命を含めて何の脅威でもなかった。
フミ：なるほど。
絶対だと信じるということとは、それはそれ以上外からの情報をシャットダウンするわけなんですね
フミ：ウクライナの民族主義者も、統一教会の信者も、それが絶対だと信じ込む。それはつまりそれ以降、新しい情報を受け入れないということなんですね。
ダジボーグ：よろしい。バンデラの学びは終わりだ。
今回のチャネリング相手：太陽神ダジボーグ
スラブ神話の神慈悲深い太陽神。万物の創造主スヴァローグの子。
その名は文字通り『与える神』（Dazh[命令型]+bog[幸福、反映]）を意味している。黄金の翼をもつ4頭の白馬が引く戦車で空を横切り、『火の盾』で陽光を創り出した。彼はまた豊穣神でもあったから、人々は自らを誇り高く「ダジボーグの孫」と呼んだ。
数秘・チャネリングであなたの使命、才能、運命がわかります。