映画、回復、できること | roundabout

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日々感じたり思ったりしたことを書いています。
気持ちのこと、摂食障害のこと、人とのこと、猫のこと。



昨日の夜と今日で映画を二本観てきました。一本はミニシアターでの再放映(ナイト・オン・ザ・プラネット)、一本は新作(瞳をとじて)です。


どちらもすごく良かったです。

人に伝えれるような形での、言葉となった感想をまだもてていません。心に残ったものが、いつか、何らかの形で昇華できたら良いな。


だけど、観れただけで十分という感じもします。


感動した

素晴らしい


などの言葉って、その言葉が軽んじられる場では中身のない印象になってしまうこともあるかもしれない。だけど、これらの言葉に添えられる形容をもたないときや、自分の感じたものに沿う言葉の連なりを心に浮かべられないとき、思いを込めて使うことも大いにあり得るよな、大切にしたいな、と思いました。人が使っているの聞くときも、自分が使うときも。


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摂食障害回復のつぼって何かな、と、この前人と話してから考えてる。


自分なりに思うところは色々あって。


私が個人的に特に大切にしてきたのは


安心感の回復と育み

自分らしい感性の回復と育み

それらを否定しないこと


だったと思う。



(画像はお借りしました、「ナイト・オン・ザ・プラネット」の広告)


例えば映画を観た、その時に感じたことが、自分の中で自然と、観た以降の日々の糧になっていく


という流れがスムーズになったのは、自分の感性や感動をいたずらに否定することがなくなったことも関係してると思ってる。だから、何かにふれたときに感じたことを自分の中で蔑ろに扱わないことが、私にとっては大事だった。


だけど、これは、ただ、だから映画を観ればいい、本を読めばいい、音楽を聴けばいい、好きなことをする時間を重ねればいい…という話にシンプルには繋がらないのかもしれない。


何かをしていればそれが回復に直結するなら、摂食障害の回復への道筋は具体的にパターン化できてしまうけど、そういう話じゃない。だから抽象的な話になりがちではあるのだと思うけど、でも、そりゃそうなんだよね。


それぞれの日々は、それぞれだから。


つぼも、人によって違うんだろう。


感覚的なこと、思考的なこと、経験的なこと。


何が、あなたにとってのつぼですか?


その問いが、ロングスパンで大事だと、私は思うのだけど…

でも、みんながそうなわけじゃないんだろうということも、想像している。



(画像はお借りしました)


言いたいことがうまく言えなくてもどかしいですが…


私にできることは、私にとっても、私と何らかの形で関わる人たちにとっても、自分の道と相手の道に、誠実に向き合おうとすることなんだろう。その時々、それぞれの距離感を、丁寧にはかりながら。


自分の発したことが誰かにとって良いようになることに執着するのではなく、自分の自然な感性や経験やしたことが、誰かの何かになることが、たまにはあり得てきたことを喜ぶこと。これからもそうなったら嬉しいなと何となく思いつつ、自分の道をコツコツ行くしかない。爽やかに流すことや、ゆるめることも含めて。