百人一首◇カウントダウン | ◆脳を鍛えるヒント◆

◆脳を鍛えるヒント◆

人の名前が、漢字が、昨日食べたものが、…思い出せない! そんな症状が気になり始めたら、脳を使う習慣をつけてみませんか? このブログでは、1日1題、簡単な問題を出題します。ちょっと暇な時に考えてみると、脳を鍛えることが出来るかも知れません。

4 田子の浦に うち出でて見れば 白妙の
      富士の高嶺に 雪は降りつつ  〔山部赤人〕

 

 

(読み-歴史的仮名遣い-) 下の句(赤色)はかるたの取り札と同じ


    たこのうらに うちいててみれは しろたへの
             ふしのたかねに ゆきはふりつつ

 

 

(読み-現代仮名遣い-) 太字部分は きまり字


    たご のうらに うちいでてみれば しろたえの
             ふじのたかねに ゆきはふりつつ

 

 

【意 味】

   田子の浦に出てみると、遥か富士山の高い峰に雪が降り積もっているよ。

 

【ミニ解説】

   「田子の浦」は駿河湾内の浦。

   「白妙の」は「富士」の枕詞

   「富士」は富士山。

   「高嶺」は高い山、峰。

 

  原歌は『万葉集』にある長歌の反歌。

 

    山部宿禰(すくね)赤人、富士の山を望む歌一首 并せて短歌

 

    天地(あめつち)の 分れし時ゆ 神(かむ)さびて 高く貴(たふと)き

    駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放(さ)け見れば  

    渡る日の 影も隠(かく)らひ 照る月の 光も見えず  

    白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪は降りける

    語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は

 

    田子の浦ゆ うち出でて見れば ま白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける

 

 

【作 者】

   やまべのあかひと

   万葉時代の代表的な歌人。三十六歌仙の一人。

   柿本人麻呂(3番の作者)と共に歌聖と言われる。

 

 

※ 文字化けを避けるため、旧字体を用いず、新字体で表記しています。

※ 現代仮名遣いの読みは、助詞の「は」を除き、ほぼ発音通りに表記しています。

 

百人一首《目次》

 

 

≪初投稿日 2007年12月27日≫