岩手も春の陽射しに包まれるようになりました。
それでも まだ雪はちらちらと散りますが
クロッカスや水仙の葉が数センチ程
土の上から緑色の細長いのが伸びているのを見ると
これから春が始まる、という気持ちが湧き立ちます。
桜は “あたたかくなったら ここに桜が咲きますよ”
というように冬の間もその存在を感じられるのが好きですが
クロッカスや水仙は
ある日突然、土の上からヒョコっと顔を出すところがとても好きです。
何もない
と思っていたところに 不意を突いて プレゼントを贈られたような感じがして。
日本の春は桜、という印象ですが
英国の春の始まりはスノードロップでした。
それに次いで クロッカスや水仙が突如として咲き始めます。
そのいずれも 夏から冬まではただただ青い芝生だった公園にも咲き誇るのです。
春の始まりになると一斉に光を灯されたように咲く花々に目を奪われて
そこでしばらく時間を費やしてしまったこともしばしばありました。
いつ、誰がこんなところに こんなに沢山の球根を植えたのだろう
と
思ってしまうほどに 敷き詰められるように花々が公園の一角に咲き誇っていたり。
先日、遠野の産直で購入した輝くようなラッパ水仙の切花を眺めていたら
英国の生活で目にしていた春の景色を思い出しました。
そして、もうすぐやってくる東北の桜の季節。
津波で流失したり海水を被って枯れてしまった数多くの木々。
でも、海水に浸っても生き続け 昨年も花を咲かせた桜があります。
きっと今年も青空の下、ペールピンクの見事な花を咲かせてくれることでしょうね。
東北の桜の開花は 5月初旬くらいでしょうか。
その日が楽しみです♪