公設民営のサンキッズ南が丘こどもえんの卒園式 | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

公設民営のサンキッズ南が丘こどもえんの卒園式

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市立南が丘幼稚園から公設民営の子ども園、社会福祉法人サンキッズ南が丘こどもえんに移行したのは2019年4月1日です。

 

早いもので、あれから5回目の卒園式を迎えました。おめでとうございます。

 

首都圏などでは、コロナ禍前後から公設民営の保育園では、効率性や営利主義で、保育の質の低下の不安がさやかれ、少子化による撤退リスク等々、報道等からますます民営化された保育園経営の厳しさが伝わってきました。

 

本日の卒園式、晴れ舞台では、子どもたちから「大きくなったら、サンキッズで働きたいです」 こんな声が、数人の子どもたちから聞かれました。

 

公立幼稚園から民営化される前は、市民の皆さんから様々な不安の声を聞きましたが、事業者のご努力やご奮闘によって運営されているようで、まずは安心しました。

 

49人の子どもたちは、4月から新一年生として市内の7校に巣立っていきます。

 

今後とも温かく見守っていきたいと思います。子どもたちに幸あれ! おめでとうございます。

 

☆公設民営化と言えば

公設民営化といえば、横道にそれますが、かつて公設民営だった長野大学のことが思い浮かびます。 

 

本州大学と呼ばれていた頃は日本の公設民営大学の先駆的事例としてスタート、当初は国の私学助成もそれなりにいただいてたようですが・・・。

 

年々、大学入試では出願状態も先細りが続いていたようです。V字回復したのは、今から7年前の2017年に公立大学法人長野大学に回帰した以降のことでしょうか。

 

この回復は単に大学だけではなく、周辺地域の経済にも好循環を生むことは勿論、様々な波及効果を呼んだことは想像に難くありません。

 

PPP、PFI、「官から民へ」は、ザックリ申し上げれば中曽根・小泉「改革」から続いています。

 

経済評論家の森永卓郎氏の『ザイム真理教」ではありませんが、こういった考え方を無批判に信じていらっしゃる政治家や行政マンが、なんて多いことか・・・。

 

長い間の経済の低迷が証明していますが、その成果や効果が上がっていなのに居住まいを正そうとしない、ここが分からないです。普通でしたら「処方箋」を変更します。

 

しかしながら何が何でも民営化にしがみつき、検証や発想の転換をし、省みようという動きすらありません。

 

どなたかが言っていましたが「毛生え薬」の宣伝文句と同様です。

 

「毛生え薬をもっと塗らないからダメなんだ」と。

 

さらに民営化にアクセルをかけなきゃいけないような「考え方」がまだまだ「徘徊」しているようです。長い横道話で、失礼しました。

 

昨今、秦野市内の高校生も長野大学に進学しているようです。余談ですが、長野大学のような教育機関が県西に広域的な連携で設置されるといいですね。