大山丹沢山系鳥獣等問題市町村議員連絡協議会研修会
☆目から鱗の研修
今日は伊勢原市の総合運動公園体育館会議室で開催された、麻布大学 獣医学部 動物行動管理学研究室 講師・加瀬ちひろ氏による野生鳥獣対策に関する講演を聴講しました。
コロナ禍などで、中々、参加できませんでしたが、久々の研修会への参加でした。今日はとても為になる話を聞くことができました。
講義中、参加者全員に一つの問いかけがありました。
~野生鳥獣対策では(1)里山の周辺環境整備(2)防除(ディフェンスの重要性)(3)捕獲~こういった取り組みがあります。
自助・共助では地域住民の協力が必要です。では公助ではどうしたら良いか?
アイデアがありましたら皆さんで、考えてください。
このような問いが投げかけられました。何人かの議員が具体の事例を上げて答えていました。
加瀬講師からいくつかの問題が提起されました。
(1)の捕獲第一主義は根本的な解決にはならないという考え方は、狩猟者の後継者不足、繁殖率や生態系から考えてみると的を射ていると思いました。
また昨年、全国各地で発生したクマの対策に象徴しているように、出没してしまった時、官民連携の対応ができていないようです。
加瀬氏の指摘では、県でも対応マニュアルや出没対応サポート、想定訓練のフローなどがないようです。
本市の野生鳥獣対策のケースでも、決して他人事ではありません。市役所の組織体制も数的にも専門性でも恵まれている状況ではないと想像します。
この野生鳥獣対策は農業基盤へのサポートということだけでなく、本市が目指す全国屈指の森林観光都市、集落の維持や街づくりにも多大な影響を及ぼすものと思います。
今後の本市の野生鳥獣対策に注視して参りたいと思います。


