本町公民館で教育シンポジウムが開催 | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

本町公民館で教育シンポジウムが開催

 

こんにちは 今日はシンポジウムを聴講させていただきました。

 

学校の環境をめぐり「学校の老朽化、人口減少、少子化、公共施設の複合化、義務教育学校な、上小学校の実践等々」たくさんのキーワードがピックアップされました。

 

いずれも重要な問題です。

 

発言者は現場の中学校長、コミュニティスクール・コディネーター、社会教育委員、市内在住の高校生、学生団体E4のOBの皆さんでした。

 

それぞれの立場から、とても参考になるご意見やご所見をお聴きすることができました。

 

ありがとうございました。

 

☆少しだけ、気になったこと

(1)公共施設の複合化~仏作ったら魂も忘れずに

これからの施設の在り方では学校と地域にとってもウインウインの関係が築かれると思います。今後、複合化が地域の活性化におおいに役立っていくと思います。

 

シンポジウムでは学校と公民館、体育館,図書館などの複合化と並行して、機能性や安全性が指摘されました。

 

本日、話題になった機能性や安全性だけでなく、ハコモノにならないために、もう一つだけ付け加えさせていただきたいことがあります。

 

ハコモノになってしまうかどうかの分岐点は、そこにどのような人の配置が行わるかにかかっていると言われます。

 

複合施設を運営していく上で地域と学校を結ぶための専門的な人材の確保が必須になってくるのではないでしょうか。

 

ここには文部科学省推奨の公民館機能としての「つなぎめ」として、「魂」を吹き込んでいかなけばならないと思います。

 

(2)学校の老朽化 お言葉ですが

動画などの説明では、今後、一斉に建て替えなければならない、その建設費用には「小学校13校で331億円、中学校9校で200億円、合計531億円」ということです。莫大な費用です。

 

この金額は「本市の一般会計、当初予算に匹敵」し、過度の市民負担になるとの説明がありました。

 

財政負担が厳しいという意味では同じ思いです。

 

しかし建て替え費用については、国の義務教育費があります。この国庫補助を差し引いて考えなければならないのではないかと思います。

 

国と折半(?)になるのかどうか。さらには社会教育施設などが含まれるとすれば、整備状況によって、国からの義務的な補助も異なってくるのではないかと思います。

 

(3)一斉に建て替えをするって、どういうこと?!

民間などは、商業施設を伴う集合住宅などでは一斉に負担がかからないように、スライドするように分散化した長期修繕計画を立てていきます。

 

少なくても、集中するような手法はないと思います。

 

建物の躯体や素材、構造の向き(東西南北)によって劣化度も異なります。日常的な点検と修繕に合わせて、財政計画と並行して、本市の公共施設等総合管理計画、公共施設保全計画を見直ししていくべきかと思います。

 

また建築や修繕にかかる技術・工法なども日進月歩です。少なくても機械的で公式的な耐用年数(一般的には鉄筋コンクリート60年)にはならないと思います。

 

しかも本市は10年前から、小中学校は莫大な予算をかけて耐震化工事や空調設備の導入を実施しています。

 

以上ですが、少し気になったところです。忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

 

最後に、佐藤直樹教育長の講演「みらいを生きる『はだのっ子』の学び舎」では、「不易流行」という表現がありました。

 

私も好きな言葉です。

 

さらに、少子化にあっても「学校の統廃合ありきではない」という〆のような強いメッセージがとても印象に残りました。ありがとうございました。