被災地瓦礫調査
会派行政視察 7月10日~12日
民政会8名のメンバーと、岩手県宮古市、同県陸前高田市、宮城県石巻市の震災瓦礫の処理状況を視察しました。
この調査は、すでに5月29日のブログで、東京都の埋立地の最終処分場での震災瓦礫の処理状況を記載しましたが、その一環として、会派として、行政がいかに瓦礫と向かい合っているかの調査しました。
現在、神奈川県では、知事がその最終処分場を横須賀市内に求めていますが、地元住民の反対で暗礁に乗り上げていることは、報道等でよく知られています。
一方、県内の政令市は早々と受け入れの用意を「宣言」しています。
今回の視察調査では、宮城、岩手両県とも、第1次処理施設への移動がかなり進んでいることを知りました。
ただ、焼却があまり進んでいないことであります。
飛灰、主灰の処理と受け入れは深刻です。
私も、この問題の良案があれば一刻も早く進めるべきだと思います。
荒涼とした基礎構造だけの空閑地が広がっていたことが、
脳裏に焼きつきました。
生命の気配のない空地を見ながら、この瓦礫の処理がなければ、復興はありえないと確信しました。
最終日、石巻から同県内の多賀城市の姉に電話をしました。姉も複雑な胸中を語ってくれました。
他県の方々が、何らかの形で協力もして欲しい、かと言って、放射能の拡散も「良くない」と言っていました。
地元の教育大学を卒業した甥が現在、日本で一番古い県立農業高校に勤務しています。
いまだにマトモな授業もできていないと、いうことです。
滞在中も、気仙沼で干し椎茸から高濃度のセシウムが検出されたと、姉から報告がありました。
被災地から帰宅して、今回の調査は精神的にも、心理的にも、ものすごい疲れを感じました。
新聞を読んでも、テレビの報道番組を見てみ、全く頭に染み込んできません。
大変恐縮ですが、途轍もなく疲れました。
