トム・デュムランがマリオ・ローザ!
というわけで、
ジロ2017の総合首位は、
なんと、トム・デュムランでした
タイムトライアルなら、もちろん、
現時点で世界ナンバーワンですが、
まさか、この結果を予想できた人は、
ほとんどいなかったのではないでしょうか
そして、何よりも、
今年のジロは波乱万丈
面白かったですね~
優勝候補ニーバリが
山岳の第9ステージで失速、
ライバルのキンタナに
1分差をつけられてしまいます
そして続く第10ステージ、
得意の個人TTでデュムランが大爆発
キンタナとニーバリに2分以上の差をつけます
そして第15ステージで、
キンタナがまさかの落車
ただ、
ここでデュムランはなんと集団に
スピードを落とすよう指示し、
仕掛けることはありませんでした!
自転車レース独特の紳士協定ですが、
最近は勝利至上主義で、
徐々にこういう場面が減ってただけに、
カッコいいいぞ! デュムラン
と、そんなことがあった
翌日の第16ステージ、
さらなる大事件発生
なななななんと、
ここまで快調にマリオ・ローザを
守ってきたデュムランが、
いきなりレース中に
路肩にバイクを止める事態発生
メカトラか? と心配する実況の声をよそに、
デュムランは、ビブを脱ぎだし、
道路を下り、草むらの中へと消えていった・・・
いわゆる雉打ちですね
この位置にいる選手が、
このタイミングで、
こんな事態に陥るなんて・・・
しかも、あろうことか、
このタイミングで仕掛けるニーバリ・・・
まぁ、ニーバリらしいかもしれないけど
その後、雉打ちから戻ったデュムラン、
怒涛の追い上げで、
どうにか首位をキープしたものの、
キンタナとは30秒、ニーバリとは1分強の差となってしまいました。
ただ、この日のデュムランのコメントが抜群
もちろん悔しさも十分にじませてますが、
とにかく笑わせてくれます
すると、第19ステージ、
ついに、キンタナが逆転し総合首位、
デュムランは38秒差で2位
さらに、第20ステージ、
ついに、キンタナが総合首位キープで、
2位に39秒差でニーバリ、
デュムランは53秒差で4位となってしまいます
そして、迎えた最終第21ステージは、
個人タイムトライアル
ただ、キンタナもTTは強い選手です
どれほどTT最強と言われるデュムランでも、
1分弱負けている中で、
優勝というプレッシャーを感じつつ
大逆転はできるのか
・・・という戦前の予想も多かったのですが、
さすが(いろいろな意味で)大物デュムランですね
あっさり、大逆転での優勝でした
そして、また、センス抜群のコメントの連発!
他人の窮地につけこまない紳士らしさと、
飾らないマスコミ対応と機知にとんだコメント!
そして何よりも、
現状のTTの強さだけに満足せず、
肉体改造をしながらグランツールを目指し、
それを成し遂げるという強靭な精神力
こりゃ、たまりませんね!
私も、もはや大ファンです~
「片足ペダリング」と「お尻歩き」で、スピードアップ♪
さて、
特に個人TTなどで見せてくれる、
あのデュムランの爆発的な走りは、
どこに秘密があるのでしょうか?
もちろん、身体のあらゆる部分、
そして機材、さらには精神力などにも、
デュムランの強さは隠されています。
ただ、その中でも、
今日お伝えしたいのは、
お尻なんですね
もちろん、
お尻とはいっても、形とかじゃなくて、
お尻に入っている筋肉のことで、
腸腰筋といいます
レース中継や動画を見ていると、
ちょうど選手の真後ろからの
バイク映像が映ることがありますよね。
そこをしっかりと見て下さい
他の選手も多かれ少なかれそうなんですが、
特にトム・デュムランの場合は、
ペダリングにあわせて、
お尻が左右にフリフリしているんです
はい、これが腸腰筋です
デュムラン同様に、
TTで異次元の強さを誇ったカンチェラーラも、
同じように真後ろからの映像になると、
お尻を左右にフリフリしていましたっけ
この腸腰筋という筋肉は、
股関節の屈曲や骨盤の前後傾に
使われる筋肉です。
自転車でペダルを引き上げるときに、
この腸腰筋を使って、
股関節を屈曲させるわけです。
はい、ロードバイクに乗るものとして、
非常に大切な筋肉ですね。
ただ、バイクに乗っていても、
普段なかなか気付きにくい箇所なので、
ここをしっかりと意識してあげると、
ペダリングにパワーが出てきます
・・・え
腸腰筋って、
どうしたら意識できるの
はいはい、
そんな皆様のご質問にお答えしましょう
まず、1つ目の方法は、
片足ペダリングをして見ることです。
これは、
実走時でもローラーでもかまいませんが、
実走の時は速度を落として、
ペダリングに負荷がかかる状態にした方がいいです。
そして、
踏みこみ時はあまり力をかけず、
片足の引き足のみで、
ペダリングをしてみて下さい
なかなか力が入らないので、
自然と腰をひねりりつつ、
足を内側に向けて引き上げようとしますよね?
このとき、
腰からお尻で働いている筋肉が
腸腰筋なのです。
そして、もう1つの方法は、
お尻歩きをしてみることです
床の上に坐って、
足を持ちあげて、
お尻だけで歩いてみましょう
これも、
なかなか力が入らないので、
自然と腰をひねりりつつ、
前に進もうとしますよね?
ということで、
腸腰筋の位置や動きをイメージしながら、
この腸腰筋をできるだけダイナミックに使って、
引き足時に大きなパワーをかけて、
ペダリングをしてみましょう!
どうですか
きちんと意識しながら、
上手に腸腰筋を使えていれば、
お尻がフリフリしながらのペダリングが
できていると思います
ぜひ、お試しください!
ちなみに、
ジロ2017で総合3位になったのが
バーレーン・メリダのニーバリです
はい、メリダと聞いて
ピンとくる方も多いと思いますが、
使用ホイールはフルクラムでした
バーレーン・メリダの前身チームの、
ランプレ・メリダ時代に
フルクラムと技術協力をして開発したのが、
スピードシリーズです
特にスピード40Cは、
エアロダイナミクスに優れ、
オールラウンドの400mmリムを、
クリンチャーで使えるというホイールです
もちろん、
クリンチャー仕様だからと言って、
走りの性能に妥協することなく、
プロユースにも十分耐えうる
素晴らしいホイールです
走りも、機材も、
一歩プロに近づいてみませんか
商品の詳細はこちら⇒フルクラム スピード40C