今日は育休に入って初めて職場に顔を出した。休みに入って約5ヶ月ぶり。
転職して最初の部署でお世話になった上司が退職するというので、りっちゃんを連れて挨拶に伺ったのだ。
ベビーカーで電車には何度か乗っているが、東京まででるのは初めてのこと。手土産やカバンもあり、荷物もかなり多いので、今日は母に付き添ってもらった。
久しぶりに会社のそばまでくると、路地は雨上がりの緑が風にそよそよ揺れて、木漏れ日がキラキラしていた。産休に入った1月の終わりは、会社をでた路地は冷たく寒々としていた。りっちゃんが生まれ、毎日どんどん成長していく様に驚き、喜び、たくさんの幸せと笑顔をもらいながらゆったりとした時間を過ごしているうちに、季節はもう夏を迎えようとしていたのだ。
赤ちゃんがいる生活を送りながら、仕事に復帰できるのか次第に不安が大きくなっていた。緊張しながら職場に行くと、久しぶりに会う上司や同僚達が温かく迎えてくれた。
りっちゃんを抱っこしてくれた上司は、まるで孫を抱いたおじいちゃんのように背中を丸くしていた。りっちゃんは不思議そうに上司の顔をしばらく眺めて小さく笑った。
順繰りに同僚達がりっちゃんを抱っこして、かわいいと口々に言った。りっちゃんはそのたびに不思議そうに目を丸くして、思い出したように口元に笑みを浮かべた。
家に着くと、興奮が冷めず声をあげてはしゃいでいた。お風呂に入れた後もしばらくぐずって泣いていたが、7時にはコテンと寝てしまった。よほど疲れたのだろう。深い深い眠りに落ちていた。
りっちゃんは私に勇気をくれた。りっちゃんのおかげで、上司に無事に挨拶ができた。りっちゃんが目覚ましく成長しているように、私も母として成長していかなければ、そう思った。