保育士試験:保育の心理学・子どもの食と栄養等攻略講座

保育士試験:保育の心理学・子どもの食と栄養等攻略講座

保育士試験・筆記試験の「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」などを受験される方のための「ふくしかくネット」のブログです。「1記事:5点アップ」をめざして、質の高い記事を掲載していこうと思っております。

<アレルゲンを含む食品に関する表示の基準>

食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、特に発症数、重篤度から勘案して表示する必要性の高い食品(特定原材料)を含む加工食品については、「食品表示基準」に定めるところにより当該特定原材料を含む旨を表示しなければならない、とされています。

従来、特定原材料は7品目でしたが、令和5年3月9日に「食品表示基準」が改正され、特定原材料に「くるみ」が追加されて、8品目となりました(特定原材料に準ずる21品目からの移行)。

これにより、アレルゲンを含む食品に関する表示の基準は、次のようになりました。

1 特定原材料(8品目)

①えび、②かに、③くるみ、④小麦、⑤そば、⑥卵、⑦乳、⑧落花生(ピーナッツ)

2 特定原材料に準ずるもの(表示推奨原材料)(20品目)
(食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、症例数や重篤な症状を呈する者の数が継続して相当数みられるが、特定原材料に比べると少ないものを特定原材料に準ずるものとして、当該食品を原材料として含む旨を可能な限り表示するよう努めることとされるもの)

①アーモンド、②あわび、③いか、④いくら、⑤オレンジ、⑥カシューナッツ、⑦キウイフルーツ、⑧牛肉、⑨ごま、⑩さけ、⑪さば、⑫大豆、⑬鶏肉、⑭バナナ、⑮豚肉、⑯まつたけ、⑰もも、⑱やまいも、⑲りんご、⑳ゼラチン


保育士試験の「子どもの食と栄養」で出題されるとすれば、

(1) 特定原材料と表示推奨原材料の品目数

(2) 特定原材料の具体的原材料名

までだと思います。

(2)については、問題の作り方として、

「特定原材料の中に、表示推奨原材料(「いか」など)を含めた記述」(不適切)

「表示推奨原材料の中に、特定原材料(「乳」など)を含めた記述」(不適切)

というように、特定原材料8品目をしっかり覚えていれば解けるものになると考えられます。


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<令和5年(前期)保育士試験・筆記試験を受験される方へ>
(「保育士試験:社会福祉・社会的養護等攻略講座」と共通の記事です。)

いよいよ、明日、22日から令和5年(前期)の筆記試験が始まりますね。

筆記試験前日の記事として、いくつか、具体的な注意点をあげさせていただきます。


【1】試験会場に無事到着すること

受験票に記載された注意事項をよく読み、当日の時間の流れをイメージし、時間の余裕をもって出発できるようにしておきましょう。

受験に行くときは、勉強への集中力が高まっている分、勉強以外の面で、想定外の失敗をしてしまいがちです。

必ず、一定割合の受験者が、受験票を忘れたり、紛失したりしてしまいます。

電車の遅延、乗り間違いなどにより、期せずして、タクシーを利用せざるを得なくなってしまうこともあります。

ただ、トラブルが発生しても、時間と、多少のお金の余裕があれば何とかなるものです。

受験票忘れ・紛失については、通常、実施機関側で、あらかじめ対応を準備していますが、手続きに時間がかかることがあります。
忘れ物については、買えば済む場合がありますが、キャッシュレス決済を利用できるとは限りません。
タクシーを利用せざるを得なくなった場合、いくらかかるか分かりません。

ですので、早めに出ること、加えて、できれば現金を多めに持っていくことは大切です。


【2】必要なのは6割、手応えが悪くても、何とかなる

期待した問題が出なくても、心が折れないように気持ちをコントロールしてください。

難問が2つ続いても、あせらず、萎縮せず、確実な基本的知識と、組み合わせからの消去法などで何とか五分五分の勝負に持ち込んで、2問のうち1問取れればいい、と開き直ることも大切です。


【3】腑に落ちなくても、冷静に

問題の作り自体がまずく、「少しおかしい」と思える問題もあるかと思いますが、その場合は、問題作成者が○と×のどちらにしようとしたのかという、【問題作成者の意図】を考え、素直に誘導に従って答えを出してください。

問題文に表れていない知識を考慮してしまうなどの、深読み、裏読みはしないように心がけましょう。

問題作成者は、×の記述を作成する場合は、数字や言葉を入れ替えるなどして、根拠がはっきりした×の記述とするのが通常だと思われます。

試験の現場では、腑に落ちない場合であっても、割り切って、より正解に近い選択肢を選んでマークするしかありません。

迷ったら、後回しにすることも大切です。


【4】全部○は、よくあります

「ニコイチ」や「社会福祉」などの難関科目の難しさの一つの要因として、形式的なことですが、「組み合わせ」が全部○のものが正答となる場合が結構あることがあげられます。

また、これも形式的なことですが、同じ正答番号が4~5問続くこともあります。

問題作成者にもよると思いますが、通常は、狙っているわけではなく、結果的に連続してしまっただけで、そうなっても、順番を入れ替えるなどの調整をしない作成者は調整をしない、というだけのことかと思われます。

しかし、さすがに「4」が5問続くと、「どれか間違っているのは?」という気持ちになって、解答を書き直してしまいたくなるものです。

「組み合わせ」が全部○か×になっても、また、同じ正答番号が5問(あるいは6問)続いても、素直に読んでその結果になったのであれば、気にしないことが大切です。


【5】改めて、必要なのは6割


特に、出題範囲が広いイメージのある「社会福祉」、覚えることばかりの「保育の心理学」などについては、1回不合格となってしまったことで、他の科目と比べて余計な恐怖心を持ってしまっているということもあるかもしれません。

しかし、意識的に取り組んできた成果は、きっと出るはずです。

他の科目でできること(合格点をクリアすること)が、できないはずはありません。
必要なのは、12問/20問です。

例えば、4問しか自信がなくても、合格に必要なのは、残り8問/16問なので、合格に必要な残り分は、「よく分からないが、五分五分」でいいことになります。

目をつぶってマークしても、5分の1の確率で正解できる、という開き直りも必要です。

ひるまずに、ポジティブ(前向き)に、できることをやる、(分からなくても、何とかなる)という姿勢で、いろいろな1問に食らいついていくことが大切です。

準備困難な資料や統計データに関する問題は、むしろ知識の要求量は少なく、「国語」の問題だと思ってよく読めば、何とかなるものです。


【6】迷ったら、最後は一問一答200問

弊社の「一問一答200問」をお持ちの方で、今から何をやったらいいか迷ってしまっている場合は、断片的でもいいので、「一問一答200問」を見ていけばいいと思います。

特に、「保育の心理学 一問一答200問」は、昨年の後期試験のあと、今年の前期試験を強く意識して作成した教材であり、「社会福祉 一問一答200問」も、近年の出題傾向を強く意識して作成した教材なので、
「迷ったら、最後は一問一答200問」
でいいと思います。

*******************

1日目の受験科目がない方の場合、まだ、今日、明日、明後日の朝(移動時間等)という時間があることになります。

言うまでもなく、「ニコイチ」の「教育原理」と「社会的養護」では1問(5点)の意味が大きいので、残りの時間を有効活用していただきたいと思います。

「社会福祉」や「教育原理」で出題される条文なども、今、覚えれば、試験終了までは記憶も持つでしょう。

本番では、

① 自分がやってきたことを信じつつ

② 問題作成者の気持ちも考えながら

③ より正解に近いと思われる選択肢を選んで

マークしてきてください。

皆さまのご健闘を、心よりお祈りしております。


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<【出題予想】令和5年(前期)保育の心理学の優先学習事項(その2)>

3 精神保健

令和2年より「精神保健」という語句が「保育の心理学」の出題範囲に明記されるようになって以降、4問程度出題されています。

かつての「発達心理学」のニコイチ・ペア科目であった「精神保健」で出題されていたような問題が出題されています。

ご自身の「保育の心理学」のテキストで、「精神保健」に関する記述があまりにも少ない場合は、「子どもの保健」のテキストで「精神保健」が扱われている場合があるので、そちらの記述を見ておけるといいでしょう。

「リベンジセット保育の心理学」をご利用いただいている場合は、インプット編の第3章・第2節(p39~43)をひと通り見ておいてください。

なお、「精神保健」に関する問題では、アメリカ精神医学会による「DSM-5」が根拠として示されていることが多いのですが、保育士試験で使うには専門的すぎるので、普通の保育士試験対策テキストで普通に書かれている症状等を押さえておけば足りると思います。

下記の疾患に関する基本的事項は押さえておきましょう。

□ 自閉スペクトラム症
□ 注意欠如・多動症(ADHD)
□ 吃音(きつおん)
□ 選択性緘黙(かんもく)
□ チック

□ 強迫性障害
□ 分離不安障害
□ 反応性愛着障害
□ パニック障害
□ 心的外傷後ストレス障害(PTSD)


4 事例問題・半事例問題

「保育の心理学」では、「実際の現場での保育士の対応」のような事例問題・半事例問題がよく出題されます。

保育所保育指針解説」に出題根拠がある場合もあるのですが(参照:<また出る過去問分析 保育の心理学(年度途中で新入所児を迎えた時の保育)>)、「保育の心理学」対策として「保育所保育指針解説」を読み込む方法はあり得ないので、「社会福祉」等で勉強するバイステックの7原則(①個別化、②意図的な感情表出、③統制された情緒的関与、④受容、⑤非審判的態度、⑥自己決定、⑦秘密保持)や、傾聴・共感などの相談援助における基本的な姿勢を念頭に置いて対応することが必要となります。

決めつけ・やりすぎはダメ何もしないのもダメ、という感覚も大事です。


5 【図】の読み取り問題

近年の「保育の心理学」の受験経験のある方はご存知だと思います。
男女共同参画白書」等の資料を出典とする、仕事と家庭・子育ての両立等に関するアンケート結果の【図】の読み取り問題ですね。
近年、毎回出題されています。

これは、初めて出題されたときは少し衝撃的でしたが、答えは【図】の中に表れており、本当に「読み取り」の問題です

初めて「保育の心理学」を受験される方は、昨年の前期・後期の問18など解いて、どういう問題なのかを把握しておけば足りると思います。

試験本番までに気づいたことがあれば、またお伝えさせていただきます。


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