福岡西支部広報部会のブログ

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 山中のわかりにくい場所に

 

 まるで結界が張り巡らされて

 

 その空間には心の迷いし者にしか辿り着くことができないような

 

 そんな場所にボランタリーパークは確かにそこにあった

 

 中央の式をあげる男女の人形

 

 海を静かに見下ろす扉はハート形にくり抜かれている

 

 山あいの薄暗い場所 道路の曲線のデッドスペースにその扉はある

 

 ボランタリーとはボランティアの意味とは異なる

 

 無償の任意の自由意志という意味を表す言葉だったり

 

 いわゆる宗教的な儀式などで演奏される音楽のようなものだ

 

 その割には、ほとんど車の通りもなくただただひんやりとする静かさだ

 

 いやガラスのように透き通り目にも耳にも見えないオルガンが鳥の鳴き声のように響いている

 

 

 ウエディングドレスを着た人形には近寄りがたい

 

 その人形からは何かしらの祈りを感じる

 

 だから近寄りたくない

 

 ただ伝えたかったのは もうここには何も無く

 

 ただこうやって日々を忙しく楽しく生きているだけで大丈夫だよと

 

 そう伝えたかっただけなのに

 

 何故にも人はそう遠廻りをして生きているのだろう

 

 

                             七隈不動産 出田秀浩 記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ポツンと田んぼの中にたたずむ藁のマンモスは子連れである

 子供と言っても人間のサイズからすれば遥かに大きい

 

  人間がいない時代氷河期になる前にマンモスの親子は楽しく暮らしただろう

 

  次第に世界は寒く雪に覆われてゆく そして氷河期に絶滅する前になり

 餌もなく空腹に泣く子マンモスと逃避しながら母マンモスはどんな気持ち

 だったろうか

 

  凍りつく最後の瞬間に親と子マンモスが寄り添うように眠ってゆくシーンが

 冷たい切れるような風とともにいつまでも繰り返されていた。

 

  そんな幻想

 

  旅の終わりはフェリーがいい

 幼い頃、正月に帰省して帰りはフェリーが多かった

 

  出航を待つまでの間にとる夕食は船着き場で食べた丸天うどん

 肌色のチープなプラスチックの容器にたっぷりのうどん

 

  暖まるし美味しかったそんな記憶がただ懐かしい

 

                         七隈不動産 出田 記

 

 

 

 

 

 

 

  

  痛むような冷たい風だ

 

  屋上の頭上いっぱいに広がる空から、飛行機のジェット音が凄い迫力で迫ってくる

 

  同じく冷たい風がよくあるドラマの効果音のように、ときおいヒュウオウ~と鳴く

 

  それはヒュウウウ~と防凍剤の粉を巻き上げる勢いである

 

  ホントに寒いよ・・・今日の福岡空港

 

  もらい忘れた書類のやりとりで中途半端な時間にたどり着き時間を潰している

 

  もう20年ほど前、うん早い

 

  もう20年たったのに驚くのは街は大きく変わったように見えて

 

  空から見下ろしてしまえばちっぽけで、当時とそんなに変わってはいないような気もする

 

  人付き合いというか

 

  もう周囲は当時と人付き合いというかすべてが変わってしまっていて

 

  大切だったような記憶も思い出すのがちょっと難しくなっている  

 

  何故だかそれでも少し、少し胸の奥でズキッとする

 

  そんな想い出を今は静かに噛みしめながら寒風にうたれよう

 

                             七隈不動産 出田記